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目の前のことをする時代

昨日、金融界にいる友人に会った。彼は言う。「日本はもう駄目だな。自分たちにすら興味が持てない。一部の金持ちや権力者のしたい放題にされるばかりだ」

メディアが発達して、僕たちの可能性は大きく広がった。メディアは身体の拡張をもたらす。本は伝えられなかった思想を時を越え、場所を越えて伝えるようになった。新聞は未来の予想を当たり前のことにする。ラジオは感情を操り、民族の団結に寄与した。テレビや映画は視覚や聴覚の拡大をもたらした。見ることのできない風景を見、聞くことのない音を聞けるようになる。

かつてのメディアは一部の、それらを作る人たちにしか解放されていなかったが、コンピューターはこれらすべてを一般の人に開放した。誰でも伝えたいことがあれば、誰かに伝えることができる。誰かにとって想像もできなかったことが映像やイラストや文章で伝えられる。それを使いこなすためには自分がクリエイティブになればいい。

きっと僕たちは伝えるべき大切なことをたくさん持っている。なのにそのことについて諦めてはいないか。政治が悪いという人はいるが、その代案について言う人は滅多にいない。誰かの失敗を悪し様に言う人はいるが、どうすればよかったのかを本当に考える人はほとんどいない。僕たちの身体は拡張されたのだから、いろんなことができるはずだ。しかし、多くの人は目の前のことにしか興味が持てない。

人生が忙しいのはわかる。しかし、自分の人生が忙殺されていることを言い訳に、何も考えないのはもったいない。

どこかで誰かがどう困っていても、そのことについて考えないのはもったいない。もちろん、世界中のすべての問題に答えを出していくわけにはいかない。しかし、そのうちのひとつでいいから興味を持ち、調べ、何ができるかを考えるといい。僕たちはインターネットという、そのための道具を持った。目の前のことしかしないのは怠惰なだけだ。みんながそうしているからと言って怠惰なままでいるのはもったいない。

いまは目の前のことをする時代だ。自分さえうまく生きていられればそれでいい。隣の人が飢えようが死のうが、まして隣の国がどうなろうが関係ない。そんな考えがうっすらと蔓延している。

週に数分で良いから、もっと広い視野を持とう。この日本がどうなっているのか、アジアがどうなっているのか、世界がどうなっているのか、感じてみよう。

僕たちは自分の作った檻に閉じこめられているのかもしれない。檻を破って草原を走ろう。

2 Comments

  1. orang-u より:

    静かに共感させていただきます。

  2. Tsunabuchi Yoji より:

    orang-uさん、ようこそ。
    ありがとうございます。
    力づけられます。

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