吉野裕子全集第三巻「陰陽五行思想からみた日本の祭」を読み終えた。前二巻で書いた内容を受け、さらに深い話となっている。とても面白い。
第二巻で伊勢神宮と北斗七星の関係を書いていたが、第三巻ではさらに南斗六星との関係にまで踏み込んでいる。だいたい僕は南斗六星という星座の存在すら知らなかった。あらゆることが陰陽で説明できるなら、様々なことが対になっているのであろう。北斗七星も南斗六星と対をなしているのだ。そしてそれに対応して神衣祭(かんみそまつり) と神嘗祭(かんなめさい)が対になっていることを指摘する。
神衣祭(伊勢神宮のホームページには神御衣祭と書き、「かんみそさい」と読ませているが、ここでは吉野女史の記述に従う)は、伊勢神宮のホームページにこう説明されている。
皇大神宮と荒祭宮(あらまつりのみや)に和妙、荒妙の2種の神御衣を奉ります。5月は夏のご料、10月は冬のご料を奉ります。
ここに三つの謎が現れる。1.この祭はなぜ外宮ではおこなわれないのか。対称性を考えるならば不自然である。2.宮中の更衣行事と日時がずれている。3.神衣祭はかつて祈年祭より重要な祭だったと言われるのになぜ五大祭にも入ってないのか。(五大祭は神嘗祭、二回の月次祭、祈年祭、新嘗祭)これら三つの謎を解いていく。読みながら興奮しました。
よくエジプトや南米のピラミッドなどの謎を解く番組がテレビで放映されていますが、吉野女史の説を追いかけ、実際の伊勢神宮のドキュメンタリーを作ったら絶対面白いでしょう。誰か作ってくれないかなぁ。そのときにはお手伝いしますよ。四年後に式年遷宮だから、そのドキュメンタリーと平行して、誰か伊勢神宮の謎についてのドキュメンタリーを作って下さい。
この巻には諏訪神社と御柱祭のことも詳しく書かれています。いつか見に行きたいと思っていたので、実際に見に行くことになったらこの説明をよく読み直して行こうと思う。ちなみに次の御柱祭は2010年だそうだ。
さっそく第四巻を手に入れて、また新しい謎を楽しみたい。






