2月

12

一人で泳ぐ

いつも泳いでいるプール。
いつも誰かが泳いでいる。
たまたま誰もいなくなると
急に水面がきれいになる。
誰かか泳いでいると、
必ず水面に小さな波が立つが、
誰もいないとその水面が
鏡のように静かになる。
僕が動いてはじめて揺れる。
鏡のような水面を
泳いで行くのが気持ちいい。
実際にその様を
見られるわけではないけど、
泳ぎ始めるとき、
静かな世界に入って行くことになる。
泳ぎ終わって振り返ると
僕の泳いだ航跡と
広がりつつある波がある。

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