4月

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パリパリ海苔のおにぎり

高校生くらいの時だったかな?
はじめてパリパリ海苔の
おにぎりを食べた。
薄いフィルムで包装されていて、
指示通りにむいていくと
それまで分離されていた
海苔とおにぎりが合体して
いま海苔を巻いたばかりの
おにぎりが食べられる。
それまではおにぎりの海苔は
水分を含んでしっとりとするのが
当たり前で、
食べる直前に巻かない限り、
パリパリな海苔のおにぎりは
食べられなかった。
あの発明のおかげで、
まるでおにぎりのスタンダードは
パリパリ海苔かのようになった。
パリパリ海苔に慣れてくると
なかには
「かつてのしっとり海苔がいい」
という人も現れ、
いまでは海苔は「パリパリ」か
「しっとり」かを
選べるようになってきている。
かつての感動は
「当たり前化」することで
新たな商品が生まれてくる。
でも、最近はこの「当たり前化」の
速度が速すぎる気がする。
やっぱりおにぎりは、目の前で
アツアツご飯を握ってもらうのが
一番おいしい。
そういうの食べる機会が減ったな。
しまった、
「パリパリ海苔のおにぎり」が
気持ちいいものになっていない。(笑)

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