6月

8

夏のきゅうり丼

きゅうり丼ご存じですか?
まだ食べたことがないなら
ぜひ試してみてください。
作り方は簡単です。
きゅうりを一本すりおろす。
それをご飯の上に載せて
醤油をチロッとたらすだけ。
はじめて雑誌で読んだとき、
こんなものが美味しいのかと
思ったけど、なんか気になったので
自分で作ってみた。
するとびっくり。
あんなに簡単なのに美味しいのです。
普通の丼物と同じようにしてはいけません。
いろんな美味しいものを食べたあと
締めとして、ご飯茶碗一杯に
一本のきゅうりを
すりおろすくらいが
丁度いい塩梅です。
一緒にあるのは滑茸の味噌汁と
香の物があると最高。
きゅうりの香りって
どんなものかわかります?
かつて全然
気にしていなかったのですが
調香師の知り合いに香料を出されて
「これなんの匂いかわかる」
と聞かれ、
なんの匂いかは
わからなかったのですが
ふと幼い頃、父親が友人を家に招き、
そのテーブルの上に
きゅうりとわかめの酢の物が
置かれていたことを思い出し、
そのことを告げたら、
「そうなんだよ、
 これはきゅうりの香りだ」
と言われて以来、きゅうりの匂いが
わかるようになりました。
そのさっぱりとした香りが
きゅうり丼にはあるのです。
しかも、きゅうりは抗酸化作用の王様。
中国人が山登りに水を飲む変わりに
きゅうりを食べるのは
とても合理的なことなんです。
というわけで、
きゅうりが美味しくなってきて
みずみずしいきゅうりが手に入ったら
ぜひやってみてください。
きゅうりをすりおろすと
でてくる水分も
いっしょにかけてください。
しゃくしゃくと涼しげな
ご飯になります。

Comment Feed

No Responses (yet)



Some HTML is OK

or, reply to this post via trackback.