8月

25

一澤信三郎帆布のカバン

十数年前に
京都の信三郎帆布のお店で
カバンを買った。
もちろん帆布製のカバンだ。
この店では「カバン」という漢字に
「鞄」という文字は使わず、
「布」偏に「包」と書いて
「カバン」と読ませる。
もちろんそんな漢字はない。
この店だけで使っている特製漢字だ。
そんなこだわりのお店だから
商品自体もなかなか味がある。
それを二十年近く使ってきた。
肩ひもがすり切れてきたので
修理に出そうかなと思う。
この時代にカバンを
修理してくれる会社など滅多にない。
たいていは使い捨てだ。
ところが一澤信三郎帆布は
きちんと修理してくれる。
自社の商品をきちんと修理する
というのは、この時代とてもいい
ブランド戦略になる。
でも、
「ブランド戦略のために修理する」
というのは本末転倒な気がする。
昔からそうしてきたら
それがたまたま
ブランド構築に役立ったというのが
正道だろう。
この店は明治の頃から続いていて、
職人用のカバンを作っていたので
修理も当然のように
手がけていたようだ。
修理してもらうのに
どうしたらいいのか
ホームページを読んでいて
感激してしまった。
https://www.ichizawa.co.jp/

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