12月

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新しい音楽と馴染み深い音楽

聞いたことのないような新しい音楽と、いつも聞いている馴染み深い音楽、どちらが好きか?
曲によるだろうから一般化はあまり意味がないかもしれない。
それでも考えてみる。
まず、最近の音楽にまったく新しい音楽というものがあるのだろうか?
たいていテンポが曲の頭から最後までほぼ同じである。
リズムもほぼ統一され、Aメロ、Bメロ、盛り上がりの部分程度の変化しかない。
つまり聞いている側が簡単に音楽に同調できるようにできている。
ストラヴィンスキーの『春の祭典』のようなはじめて聞いた人にショックを与えるような音楽は滅多に流行らない。
その点、馴染み深い音楽は記憶が助けてくれるから、少し複雑な音楽でも同調できる。
つまり、音楽に同調できるかどうかがとても大切な気がする。
はじめて聴いた曲でも好きになれるのは、なんとなくパターンが追えるからであり、ときどきパターンを追えなくなって裏切られるところに喜べるかどうか。
だから音楽を沢山聴いて、豊富なパターンを保持している人は、はじめて聴いた曲も簡単に好きかどうか判断できるのではないかと思う。

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