5月

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令和

令和の発案者が中西進氏だと発表されたそうだが、歴史的経緯から見て、元号の制作者は暦博士となるが、一般にはその暦博士がなぜどうして誰が作ったかなどと発表はしない。
中西氏は時事通信の取材に対し「元号は中西進という世俗の人間が決めるようなものではなく、天の声で決まるもの。考案者なんているはずがない」と発言したそうだが、それは中西氏の見識が深いから。
元号はもともと呪術なのです。
ネタがわかってしまっては呪術にならない。
呪術と言うと、何か悪いことのように思う人がいるかも知りませんけど、政治の「政」はかつて「まつりごと」と呼ばれ、呪実的要素もかなりあったのです。
陰陽五行が政に使われていたのは歴史的事実と言って差し支えないでしょう。
その名残が年号なのです。
誰が中西氏の発案だと発表したのか知りませんが、せっかくの祈りがもったいないですね。
「人間が決めるものではない」という中西氏の見識の深さに頭を垂れます。

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