6月

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笑いのコツ

笑いとは感情だから、伝染する。
泣いている人がそばにいると泣きたくなるし、怒っている人がそばにいると怒りたくなる。
大人になれば感情の操作に長けてきて、隣に誰がいようが無視できるようにもなるが、意図的に操作しないと人間の感情は同調していくもの。
なので、笑っている人のそばにいるとたいてい笑いたくなる。
笑いの感覚をもし自分が意識的に持てれば、いつでも笑えるのかもしれない。
かつて笑いのエクササイズというのをやったことがある。
1時間半笑い続けるという飛んでもないエクササイズだ。
はじめは笑いたくもないのに笑うという心理的障壁があるが、自分がやると決めれば案外笑えるものだ。
そして、笑い続けて30分もすると、アゴと腹筋が痛くなってくる。
ここから先はその痛みを感じながら笑い続けるという感情の創作作業になる。
このエクササイズのおかげで、いつでも笑おうと思えば笑えるようになった。
そして、笑うとまわりの人がたいていつられて笑う。
一生懸命抵抗する人はいるが、そういう人は抵抗することに怒りを覚えるようになる。
抵抗を手放せば、笑えるのに。
笑いのコツは、笑いの雰囲気を作り、きっかけを与えるということだろう。
笑いの雰囲気は、雰囲気であるが故に、簡単な人には簡単だし、難しいという人には難しくなるようだ。

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