9月

28

僕のビー玉

どこに行ったのだろう、僕のビー玉。
ラムネのビンと同じ色をした、少し歪んだビー玉。
覗き込むと空気の泡がキラキラ輝き、まるで星空のようだった。
少し歪んだその歪み具合が好きだった。
ビー玉を覗いていると、そこにはほかのどこにもない宇宙が存在していた。
普通に見ると、ただのビー玉。
どこにでもある、ひとつのビー玉。
僕が失ったものは、ただのビー玉ではない。
説明できない深宇宙。

Comment Feed

No Responses (yet)



Some HTML is OK

or, reply to this post via trackback.