古墳時代の謎
日本中に16万基もの古墳を造ったという古墳時代。
そんなにお墓を造ってどうするんだろうと思っていたら、とても合理的な説明をしている人がいた。
小名木善行という人。
こんな説明をしている。
「古墳時代と言われている頃に水田がたくさん造られました。
水田は水路を確保するために水平な土地をたくさん造ります。
そのために掘り起こされた土がたくさん出る。
それを積んでおいたのが古墳になったのです。
あるときから水田の規模が大きくなったので、大きな水田を造ったリーダーを祀るために、大きな古墳の頂上に葬るようになったのでしょう。
しかも、水害が起きたときには古墳の高さが役に立ちます。
避難所になるのです。
そうやって水田技術が広まると同時に古墳も広まっていったのです。
それが400年するとピタッとなくなるのは、水路が完備して、土砂を一カ所に溜めておく必要がなくなったからではないですか?」
日本中に16万基ものお墓を造り続けたという話よりは、こちらのほうが腑に落ちる。