6月

22

行動に意味が生まれる

ケニアに行ったとき、鳥の写真を撮ろうとした。
草原に一本の木が立っていて、そこにたくさんの鳥が群がっていた。
その木のまわりに飛ぶ鳥を、望遠レンズで一羽ずつ撮ろうと思った。
しかし、飛ぶ速度がとても速くてなかなかレンズで追いきれない。
諦めずに鳥をレンズで追いかけて行くと、しばらくして規則性があることがわかった。
ある一羽は、ほぼ同じ軌道を何度も飛んでいる。
それを見つけた途端、何羽もの鳥もそれぞれに軌道があることがわかった。
すると、二羽がほぼ同じ軌道を飛んでいるのも見つけた。
きっとつがいなのだろう。
そこで面白いことを思いついた。
同じ軌道を飛んでいるとつがいになるのか、つがいだから同じ軌道を飛ぶのか。
それともたまたま同じ軌道を飛んでいるだけなのか?
それは単に見ている僕が勝手に意味を付けているのかもしれない。
一方で、鳥たちにとって、同じ軌道を飛ぶことで、彼らの間に何か意味のようなものが生まれないのかと質問したくなった。

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