10月

30

人新世の「資本論」

資本主義が次に向かうべき方向とは何か?
それが書かれている。
マルクスは資本論第1巻を書き上げてから、死ぬまでの15年間、自然科学などを学び、人間と自然の物質代謝について考えていたという。
簡単に言えば、来るべき地球環境問題について深く考えていたのだ。
そのために資本論第二巻、第三巻が書けなくなってしまった。
第一巻も書き直そうかとしていたようだという。
なぜ著者斎藤幸平氏はそのようなことを知っているのか?
現在MAGAと呼ばれる国際的出版プロジェクトに関わっており、それはマルクスとエンゲルスの草稿・遺稿・メモなどを100巻ほどの全集とするものだそうだ。
それを精査すると、マルクスが環境問題を取り込んでどのような解決をもたらそうとしていたかが浮かび上がってくるという。
この晩年のマルクスの考えを背景に、資本論第一巻を読み直す必要があると齊藤氏は主張する。

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