12月

3

2020年12月3日の夢

今朝の夢は、白紙のマンガ原稿が届いたことだった。
同時に、その前後関係がなぜか理解できている。
こんな夢だった。
事実とは違う部分があるが、夢だから仕方ない。

僕はたぶん手塚治虫のアシスタントだ。
なぜそう思うのかというと、普段は「先生」と呼ぶのだが、石ノ森章太郎に対しては「手塚が・・・」と言うからだ。
最初は編集者かなと思ったが、その様子でアシスタントだと気づく。
一度に夢を理解したので、前後関係がよくわからなかったりする。
夢の中ではアシスタントという立場だったので、その立場で文章を書いてみる。

石ノ森章太郎先生の体調が悪く、なぜか最後の作品を手塚先生と共同で描くことになる。
その経緯はよくわからない。
手塚先生がある程度まで描き、原稿を石ノ森先生に送る。
しばらくすると石ノ森先生から続きが描かれて戻ってくる。
それを何回か繰り返し、ラストのシーン。
手塚先生は788コマ目を1ページに大きく書いて石ノ森先生に送った。
数日後、続きが帰ってきた。
(僕が夢ではっきりと見たのはこの部分だ。)
そこには真っ白な789コマ目があった。

そこで目が覚めたのだが、目をつむったまま、夢の続きを空想する。
なぜ789コマ目が真っ白だったのか、思い浮かぶ。
実際には視点があちこちに飛ぶのだが、それを書いていると文章としては意味がよくわからないものになるので、ここでは石ノ森章太郎からの手紙だと固定して表現する。

(手塚)先生、788コマ目をお送りいただき、ありがとうございます。
いまは自分で原稿も、手紙も書くことはできず、アシスタントに指示して書かせています。
この企画では、「最後のバトル」とか言われて競い合っていることになっていますが、788コマ目を見て、戦っているのではなく、調和を作っているのだなと思いました。
表面上は売り上げがどうとか、どちらがたくさんの読者を得たかとか、人気度はどちらが高いかなどと張り合っているように見えるようですが、実際には違いますよね。
先生が789コマ目を僕に託してくれたというのがその証拠です。
788コマ目を見て、トキワ荘の頃を思い出しました。
あの頃はみんなが同じ方向を向いていた。
万博のテーマ、「人類の進歩と調和」を誰でもが素直に信じることができました。
先生が僕の789コマ目を見てみたいと思ってくれたのと同様に、僕も先生の789コマ目を見てみたいのです。
なので、僕の789コマ目は送らないでおきます。
僕の絵で影響を受ける先生だとは思いませんが、先に見てもらってしまっては、絶対それよりいいものにするための工夫を加えるでしょう。
互いに同じ条件で描き合ってみませんか。

なぜこんな夢を見たのかは謎だ。

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