5月

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Oni

Theo HAZEというアーティストが、「Oni(鬼)」を描き続けている。
立体作品もあるし、インスタレーションもやる。
Oniは、怖くない顔、どちらかというとかわいいくらいの顔で、目から星が飛び出している。
マンガではありそうな表現だが、アートでは珍しい。
目から星が出るというのは、それを感じた人の主観である。
誰かが驚いて、心の中で「目から星が出る」と感じても、それは他人からは見えないのが普通だ。
しかし、その人が非常に驚くか苦痛を感じるか覚醒するか、何かして「目から星が出た」と感じたとき、その人に共感する人がそばにいたときには「目から星が出た」状態であることを感じることができるだろう。
つまり、Oniの様子は「よほど驚くか苦痛を感じたか覚醒したOni」の内面が、他の人らに伝わっている状況を表している。
Theo HAZEの作品は「それがOni」であることを伝えている。
Oniは誰でもがそれになる可能性を表現しており、そういうOniの状況を鑑賞者が受けとる準備を促しているように、僕には思える。
http://theohaze.com

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