7月

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バズ・ライトイヤー

映画「トイ・ストーリー」のスピン・オフ作品、「バズ・ライトイヤー」が今日から上映されている。
ディズニーの映画はそんなに見たいとは思わないのだが、この作品にはなぜかとても惹かれるものがあり、その理由を思い出す。
映画「トイ・ストーリー」は日本では1996年に公開された。
当時はこれが世界初のフルCG長編映画だった。
「どんなものだろう?」と映画館に足を運ぶ。
のっぺりとした画面で「はじめてのCG映画だから仕方ないな」と思って見たが、次第に物語に引き込まれた。
この映画を制作したピクサーのCEOは当時スティーブ・ジョブズだった。
ジョブズは作ったappleで干され、そこを飛び出し、NeXTを設立し、ピクサーのCEOにもなっていた。
現実では友達だと思っていたappleの経営陣からつまはじきにあい、孤軍奮闘していた最中に、「トイ・ストーリー」を公開した。
その物語では敵対していた主人公ふたり(ウッディーとバズ)が試練ののちに仲良くなるという、当時のジョブズにとっては皮肉なもの。
映画「バズ・ライトイヤー」は、「トイ・ストーリー」でおもちゃでしかなかったバズ・ライトイヤーのオリジナルストーリー。
なぜバズ・ライトイヤーというおもちゃができたのかが描かれている。
それは、人間と神話の関係に似ているような気がする。
人間は日常を生きている。
日常は単調なものだ。
しかし、その単調さの背景に神話があり、その神話が人間を動かしている。
人形のバズがなぜあんなにひたむきに試練に立ち向かえたのか、その理由が彼の神話(今回公開される映画「バズ・ライトイヤー」)にあるのだろう。

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