10月

5

正直化の功罪

ネットが存在するお陰で、世界の正直化が進むと思われる。
ネット上で嘘をつくと巡り巡っていつかバレるから。
恐らく解釈の曖昧さのようなものはAIが理解して吸収するようにになり、明確な矛盾だけがピックアップされるようになるだろう。
そうなると困るのは大きな組織や政治家だろう。
きっとそのようなことに困らないように手は打ってあるのだろうけど、それで乗り越えられる程度のAIならいいが、AIが自律的に進化するようになるとどうなるかわからない。
憲法や法律に反することはすぐに見つけられるようになるだろう。
世界の正直化が進み、トップの顔色をうかがうような社会からは早く脱し、足の引っ張り合いのようなこともなくなって、それぞれの能力を十分に発揮できる社会になってほしい。
そのためには多様性とはどういうことか、もっと深く考えなければならない。

10月

4

可能性を高める

これから、可能性を高めるためには、以前とは違うことをしなければならなくなるだろう。
たとえば、かつてなら可能性を高めるために勉強しただろうが、これからは可能性を高めるためにあえて勉強しないでいることが大切になるかもしれない。
なぜそんなことになるのか。
知識がどんどんとホロン階層を作っていくために、低いホロンに関わっていると、高いホロンの理屈を学べなくなるから。
しかし、高いホロンが未来的に存続するかどうか、それは現時点ではわからない。
その時その場で踊るしかない。

10月

3

最後の半ズボン

もう今年はこれが最後かなと思って半ズボンをはいた。
昨日は暑くなると言われていたので膝小僧を出してみたけど、うちの中は思ったより涼しかった。
外に出かけるときには長ズボンに履き替えた。
もう膝小僧が風邪を引きそうだ。
さよなら、半ズボン。
また来年。

10月

3

タケノとおはぎ

曲げわっぱの蓋に「タケノとおはぎ」と書かれたおはぎをいただいた。
もう外観からして「これ何?!」と言いたくなる。
最近では滅多に見かけぬ曲げわっぱ。
それをわざわざ使っているところに、中身の凄さが窺われる。
蓋を開けると、色とりどりの球体が顔を覗かせる。
二つだけおはぎに見えるおはぎがあった。
それはこしあんとつぶあんのおはぎ。
もしこの二つがなかったら、これが全ておはぎだとは思わなかっただろう。
あまりにも衝撃的だったのでどんなお店かネットで調べた。
お店は究極のミニマル。
入り口が全面ガラス張り。
あとは店内に机と、おはぎが入っていると思われる茶箱のような木製の箱、そして一本だけ植木があるだけ。
入り口の外にその日提供される7種類のおはぎのお品書き。
この簡素さがおはぎの中身を想像させる。

10月

1

腐敗

腐敗し切ると自然は新たな何かを作り出す。
腐敗し切る前に直したいと思っても、直らなかったものは仕方がない。
腐敗し切って新たなものが生まれるのを待つ。