12月

7

資本主義が終わる?

資本主義社会は限界に来ていて、次の社会はどのようなモノかを考えないとならないという。
来年のダボス会議のテーマは「グレート・リセット」だそうだ。
どんなリセットが提案されるのだろう?
資本主義がどのように成立してきたかを学ぶと、確かに次の世界を考えないとならないのはわかる。
だけど、人の意識が次の社会に向けて成熟しないと、器は変わっても中身は変わらないだろう。
どういう成熟を目指すべきなのか考えよう。

12月

7

モロカイの日々

12年前にモロカイ島に行った。
泊まるところが少なく、人も7000人ほどしか住んでいない。
昔のハワイの雰囲気を残している数少ない島の一つ。
海を眺めていると、クジラが通っていった。
夜には星があまりにもきれいで、高いところに上がると足より下に星があるように感じた。

そこで暮らしているアーティストの山崎美弥子さんに会って、モロカイホテルでおこなわれていたフラのパーティーに参加させてもらった。
夜には夕飯をごちそうになった。
当時、娘が3歳で、山崎さんのおなかには二人目の子供がいた。
白い壁には、山崎さんの作品がたくさん飾ってあった。
そのなかに何点か水平線の絵があった。
いま伊勢丹新宿店メンズ館二階のメンズクリエーターズで、山崎さんの作品の展示販売がおこなわれている。
千年後の未来の風景として、その水平線の作品を観ることができる。
12年間、彼女は水平線を描き続けてきたんだな。
会場で販売されていた写真集『ゴールドはパープルを愛している』には美しく育った娘ふたりの写真が掲載されていた。
https://www.imn.jp/post/108057203218

12月

3

2020年12月3日の夢

今朝の夢は、白紙のマンガ原稿が届いたことだった。
同時に、その前後関係がなぜか理解できている。
こんな夢だった。
事実とは違う部分があるが、夢だから仕方ない。

僕はたぶん手塚治虫のアシスタントだ。
なぜそう思うのかというと、普段は「先生」と呼ぶのだが、石ノ森章太郎に対しては「手塚が・・・」と言うからだ。
最初は編集者かなと思ったが、その様子でアシスタントだと気づく。
一度に夢を理解したので、前後関係がよくわからなかったりする。
夢の中ではアシスタントという立場だったので、その立場で文章を書いてみる。

石ノ森章太郎先生の体調が悪く、なぜか最後の作品を手塚先生と共同で描くことになる。
その経緯はよくわからない。
手塚先生がある程度まで描き、原稿を石ノ森先生に送る。
しばらくすると石ノ森先生から続きが描かれて戻ってくる。
それを何回か繰り返し、ラストのシーン。
手塚先生は788コマ目を1ページに大きく書いて石ノ森先生に送った。
数日後、続きが帰ってきた。
(僕が夢ではっきりと見たのはこの部分だ。)
そこには真っ白な789コマ目があった。

そこで目が覚めたのだが、目をつむったまま、夢の続きを空想する。
なぜ789コマ目が真っ白だったのか、思い浮かぶ。
実際には視点があちこちに飛ぶのだが、それを書いていると文章としては意味がよくわからないものになるので、ここでは石ノ森章太郎からの手紙だと固定して表現する。

(手塚)先生、788コマ目をお送りいただき、ありがとうございます。
いまは自分で原稿も、手紙も書くことはできず、アシスタントに指示して書かせています。
この企画では、「最後のバトル」とか言われて競い合っていることになっていますが、788コマ目を見て、戦っているのではなく、調和を作っているのだなと思いました。
表面上は売り上げがどうとか、どちらがたくさんの読者を得たかとか、人気度はどちらが高いかなどと張り合っているように見えるようですが、実際には違いますよね。
先生が789コマ目を僕に託してくれたというのがその証拠です。
788コマ目を見て、トキワ荘の頃を思い出しました。
あの頃はみんなが同じ方向を向いていた。
万博のテーマ、「人類の進歩と調和」を誰でもが素直に信じることができました。
先生が僕の789コマ目を見てみたいと思ってくれたのと同様に、僕も先生の789コマ目を見てみたいのです。
なので、僕の789コマ目は送らないでおきます。
僕の絵で影響を受ける先生だとは思いませんが、先に見てもらってしまっては、絶対それよりいいものにするための工夫を加えるでしょう。
互いに同じ条件で描き合ってみませんか。

なぜこんな夢を見たのかは謎だ。

12月

3

スパムの山

スパムメールが山ほど届く。
かつては自動的に迷惑メールフォルダに入るように設定していたが、新しいOSになって、迷惑メールフォルダーがなくなった。
かつてはときどき迷惑メールフォルダーを覗いて救出したメールがあったが、いまではフォルダーがなくて、迷惑メールに判断されたメールが見られないので、設定を変えて、迷惑メールに判断されたものも、それを確認してから見えなくするようにした。
すると、山のように迷惑メールが受信トレイに溜まる。
それをポツポツと消していくだけでかなりの時間がかかる。
でも、それをしないと、大事なメールが勝手に闇に消えてしまう。
ひとつひとつ確認しながら、迷惑メールを消しながら、きっとこういう丁寧さは期待できない世の中になっていくんだろうなと思う。
これのどこが気持ちいいのかって?
書いてスッキリとしたということだ。

12月

1

World Beyond Physics

『World Beyond Physics〜生命はいかにして複雑系となったか』という本を読んだ。
面白かった。
アミノ酸やタンパク質がどのようにして生命となったかについての仮説が書かれている。
束縛閉回路、仕事タスク閉回路、触媒タスク閉回路の、三つの閉回路が大きな鍵となっている。
生命はニッチが生まれることで、その可能性を利用する。
その結果、物理が問題を解決する際に設定する相空間を、生命は越えていくのだ。
言葉の含意が深すぎて、短い文では説明できない、
知りたい方は本を読んでください。