8月

31

8月31日

8月31日は夏休み最後の日だった。
地方や時期によって異なるようだが、僕の幼い頃はずっと夏休み最後の日だったので、この日が来ると身体と心が反応する。
切ないような、悲しいような、気が重くなるような、胸が押しつぶされるような、恋がひとつ終わったような、そんな感じ。

8月

30

肩身の狭い富裕層

2020年9月に Oxfam International から驚きのレポートが発行された。
https://bit.ly/3mIMTVT
「世界人口の上位10%の富裕層(約6億3,000万人)が、25年間の世界排出量の約52%を占めている」
これが真実だとしたら、90%の人たちがどんなに努力しても報われないことになる。
レポートの中には50%の貧困層が出している二酸化炭素はわずか7%だとしている。
さらに40%の中間層が41%の二酸化炭素を出している。
つまり問題は富裕層と中間層だ。
日本人は多くが中間層だろう。
異常気象の原因が本当に二酸化炭素の濃度上昇だとしたら、僕たちは何をすべきか?
富裕層には何をしてもらうべきか?

8月

30

少しずつのバタフライ 

プールに行くと、ドルフィンキックで25m潜水していた。
10年近く続けてきたが、監視員に注意されてしまった。
「潜水禁止です」と。
いままで一度も注意されなかったのに。
「いつから?」と聞いたら「ずっとそうです」という。
プールに行く楽しみのひとつが失われた。
プールの底を、イルカと泳ぐのを思い出しながらドルフィンキックで潜水するのが楽しかったんだけどなぁ。
そこで仕方ないのでバタフライを始めることにした。
かつて僕のバタフライは力技だったので、プール全体の水面が揺れてしまい、まわりに迷惑をかけるものだったのであまりしなかった。
でも、10年も泳いでいると、水のつかみ方がうまくなったのか、あまり力を入れなくても進むようになっていた。
もっとうまくなるまで続けよう。

8月

30

ほのかやかすかを楽しむ

山崎美弥子さんの個展「Night Rainbow」に行ってきた。
山崎さんの絵はその多くが水平線のような絵。
海と空の色が描かれる。
それが微妙に一枚ずつ違う。
似た色の絵が集められたところがいくつかあったが、そうするとわずかな違いが際立ってくる。
ところで、会場となった青山スパイラルの一階はカフェで、そこに個展中は特別メニューがふたつある。
ひとつはサンセット ハーブティーレモンソーダ。
ひとつはエディブルフラワーの白ワインジュレとババロア。
甘すぎると嫌だなと思ったが、ふたつを頼んでみた。
味がとても繊細。
甘すぎることはまったくない。
まずはハーブティーソーダ。
レモンソーダのような味に、そえられたシロップを入れると、レモンソーダの色が次第に紫色のサンセットに。
シロップの味は独特のハーブの香りで満たされ、少しずつ足すことでほのかな味の変化を楽しめる。
ジュレとババロアもかすかな味わいで、Night Rainbowのようにこちらの感覚を研ぎ澄ますことで浮かび上がってくるような繊細な味。
ほのかやかすかを楽しむことができると、きっと生活は楽しいことで溢れている。

8月

30

ハワイのペトログリフ

ビショップ博物館でペトログリフの本を買い、ハワイの地に点在するいくつかのペトログリフを見て回った。
その本にはどこにペトログリフがあるのか詳細な地図が載っていて、探していくと実際にペトログリフが見つかった。
熔岩の流れたあとに刻まれていたり、砂岩の上に刻まれていたり、公園のようなところに集められていたりした。
ペトログリフで描かれた人の絵はその多くが、股を開いた形になっていて、古式フラの格好に似ていた。
相方と一緒に古式フラやペトログリフの格好を真似て写真を撮った。

8月

26

古式フラ

青山スパイラルでおこなわれている山崎美弥子さんの個展「Night Rainbow」で、友人に「写真を撮ってあげるから好きな絵の前に立って」と言われて立ったとき、ふと古式フラの格好を真似してみた。
山崎美弥子さんはモロカイ島に住んでいる。
絵からはハワイのエネルギーが流れ出ているのかもしれない。
古式フラはお相撲の土俵入りのような格好をする。
男によって踊られる、力強い祈りだ。
相撲でも古式フラでも、踏ん張るのは大切なこと。

8月

26

夜の虹

ハワイ・モロカイ島在住のアーティスト山崎美弥子さんは2020年1月1日から三日間、毎晩夜の虹を見たそうだ。
夜の虹は月の光でできる白い虹。
ハワイでは夜の虹は先祖からのメッセージだと考えられ、それを見ると夢が叶うそうだ。
滅多に見られないその虹を、三日連続で見てしまった山崎さんは、「Night Rainbow」という個展を開く。
9月6日まで青山スパイラルでおこなわれている。
山崎さんはここ十数年、千年後の世界を描き続けてきた。
それはモロカイ島の朝焼けや夕焼けの風景にしか表面上は見えないのだが、そこには千年後に世界中の子供たちが幸せに暮らしているビジョンが込められている。
三晩にわたる夜の虹は、その願いが叶うものとして現れたという。

8月

24

ワクワクするエネルギー

何かにワクワクすることはいいことだ。
ワクワクしているといろんなアイデアが浮かびやすくなる。
だからワクワクするために何かを準備しておくことは大切なこと。
たとえばこの「日刊 気持ちいいもの」は、僕にとってワクワクのための準備であり考察であり、体験の反芻場所だ。
ワクワクのエネルギーが枯渇すると、かつて書いた文章を読む。
するとワクワクの種が復活してくる。
だけど、そうは行かないこともある。
まさにそのとき、大切な内的探求が始まる。

8月

23

気持ちいいもののレベル その3

気持ちいいもののレベル その2 の続き

「そういう気持ちよさは単なる思い込みではないか」という人もいるだろう。
もちろんそういう表現はできるし、その言い分に反対するつもりはない。
しかし、そもそも気持ちいいものは、自分の感情であり、そのなかに一抹の思い込みも含まれる。
「思い込みはすべて否定する」という考えのもとでは、「気持ちいいもの」の存在は危うい。
「気持ちいいもの」の存在は、自分がそれを許すかどうかに大きく依存している。
この話はいつかきちんと本となるような分量の文章にまとめたい。

8月

22

気持ちいいもののレベル その2

気持ちいいもののレベル その1 の続き

さらに、自分の内側に生まれるレベルのほかにも、外側に作り出す気持ちよさもある。
たとえば映画を見ているとき。
映画の主人公が気持ちよさを感じるのに共感して、気持ちいいと感じることがある。
その気持ちよさは明らかに自分の外側に生まれた気持ちよさを自分の内側に取り込んでいる。
そういう気持ちよさが僕たちにはある。
それが理解でき、また感じることができるのであれば、自分の内側から生まれる気持ちよさだけではなく、外側にできたある状況に共感して感じる気持ちよさがあることを理解することができる。
それは何も外側にいる人物に対してだけ向けられるものではなく、動物や植物、あるいは物に対しても向けられることがある。
人形を撫でながら気持ちよさそうにしている女の子はその状態にいると言える。
人形を撫でることで人形という物に生まれるであろう気持ちよさを自分が取り込んでいる。
このような外部にある物に生まれるであろう気持ちよさの取り込みは、どんな物にもそこに付与する物語によって生み出すことができる。
だから極言すれば「地球の気持ちよさ」も「宇宙の気持ちよさ」も、「原子や分子の気持ちよさ」も、作ろうと思えば作ることができる。

8月

22

気持ちいいもののレベル その1

気持ちいいものにはレベルがある。
どんなレベルかというと、感じる主体をどこに置くかだ。
「気持ちいいものの主体は『自分』に決まっているではないか」と多くの人は思うだろう。
ところが『自分』にはいろんなレベルがある。
たとえば『親としての自分』『子供としての自分』『職業上表現している自分』『友人といるときに表現している自分』など。
こういう区分けは人にもよるが、きっとたくさんあることだろう。
そして、それぞれの立場によって、気持ちいいものが変化することがある。
ある立場ではとても気持ちいいものが、別の立場では気持ちよくなかったりする。
自分というものは特定のもので、ひとつの立場しかないと思い込んでいる人はその変化に気づかないかも知れない。
だけどたとえば、自分の親に対して話すときと、自分の子供に対して話すとき、同じ話でも微妙なニュアンスの違いに気づく人は「ひとつの立場しかない」という思い込みから脱することができるだろう。
だから、気持ちいいものは、自分がどのレベルにいるかで変わってくる。

8月

20

言葉の使い方

言葉は普通、誰かに何かを伝えるものだと考えられている。
だけど、自分の中に生まれた「何か」を、自分自身で理解するためにも使える。
その「何か」は複雑で言語化できないこともあれば、単にいままで言葉になっていないから言語化できないものもある。
外国語を習うとそれがよくわかるようだ。
でも、母国語だけでも「何か」は生まれる。
「何か」を伝えるためには用意周到にしないと、誤解ばかりが広がっていく。
「言葉は誤解を伝えるもの」と割り切った方が楽かも。
「誤解」の深い意味が理解できれば。

8月

20

朝の瞑想

いろんなことが去来する。
言わなくてもいい、言ってもいい、いろんなこと。
世の中の複雑さに巻き込まれている僕は、複雑な存在。

8月

18

経済循環

経済も回っていれば利益が生まれる。
回ってないとどこにも利益は生まれようがない。
IT業界の人たちは、すべての経済循環をネット上に絡み取りたいようだ。
両立させて欲しい、Eコマースと街角の商売。
多様性の時代でしょ?

8月

18

万物流転

あらゆるものが流れ去っていく。
自分自身もいつか流れ去る。
流れ去らないものなどない。
星でさえ変化していく。
変化をしながら変化がないように思えるのは回転だ。
星は常に回転し、その状態を保とうとする。
原子もスピンしている。
僕も回ろう。w

8月

18

気持ちいい状態にいる

これがなかなか難しい。
あーしてこーしてといろいろと考えてしまう。
泳いでいるときには水の動きを想像するといい。
それで思いついた。
なるほど。
瞑想のとき、なぜ光の回転を思うのか。

8月

15

レッテル思考からの脱却

人間は言葉を持ったが故に、何かの答えとしてレッテルを貼るようなことをして安心することがある。
幼い頃からそれが身に付いていると、レッテルを貼って答えたつもりになる以外どうしたらいいのかわからなくなる。
言葉で答える限り、レッテル貼りと何が違うのかきちんと答えるのは難しい。
でも、人間にはそれができるんだよ。

8月

15

リアル・ラブ

レゾナンスCafe Vol.050「モロカイの風・きらめくいのちの風景」で、アーティストの山崎美弥子さんのお話を聞いた。
初めて出版した本『Love Speaks』に「リアル・ラブ」という言葉が出てくる。
その意味を聞いた。
すると、小学五年生の時の神秘体験について話してくれた。
この世界がすべて「LOVE」でできていて、男女の恋愛とは違うものだとそのときから知っていたという。
そのことを伝えたくて「リアル・ラブ」といったそうだ。

8月

15

蝉の声

少し涼しくなって、蝉がいきいきと鳴きだした。
暑すぎると、元気には鳴けないよな。

8月

15

黙祷について

東京オリンピック開会式の黙祷について、いろんな話が浮上している。
オリンピックの間に亡くなったかたがたに黙祷を捧げた。
それだけでいいじゃないか。
どうしてもというなら、対立の状況をそれぞれの立場で知りましょう。

8月

15

コーヒーを淹れる

なるべく焙煎したてのコーヒー豆の挽きたてをドリッパーで淹れる。
お湯を少しずつ落としながら泡のドームを作る。
泡のドームが落ちついてからまた少しずつお湯を落とす。
こうやって淹れて行くと、時間がとてもかかる。
泡のドームなんか気にせずに、どっとお湯を落とせば時間は短縮できる。
要はどちらが美味しいか。
物理的には違いがあるとは思えない。
しかし、気分には違いが生まれる。
その違いに重きを置くかどうか。

8月

10

空の色

空の色はいつも違う。
このわずかな違いを表現できたら、
君に伝えたいことをきちんと伝えられるのかも。

8月

10

永井博のイラスト

大瀧詠一のアルバム表紙などを手がけた永井博のイラスト。
究極の簡素化。
にもかかわらず匂いや温度を感じる。
色がたくさんありそうなところの色数が絞られている。
ベタ塗りのように見えて、ほのかなグラデーションがある。

8月

8

タレガのラグリマ

13年上の兄がよくギターで弾いていた。
タレガの曲が好きだったようで、「アルハンブラの思い出」とか「アラビア風奇想曲」とかもよくやっていた。
僕は小学1,2年くらいで、兄の部屋から漏れ出てくる音を聞いた。
ひさしぶりに聞くと沁みる。

8月

7

冷やしトマト麺

白龍トマト館の冷やしトマト麺。
夏には必ず何度か食べる。
豚のスープにネギ、チャンツァイ、トマト、キュウリ、煮豚が入って、複雑繊細でうまい。
思い出すとまた食べたくなる。
https://bit.ly/3jqkTDi