11月

29

区切りをつける

はじめがあったことはすべて、終わりがある。
どんな動物も種の滅亡の時が来る。
唯一終わらないのは、環境に合わせて変化していくもの。
だから、どんなことも変化しない限り終わるものは終わる。
終わるなら、感謝とともに区切りを付けてさっぱりしたほうがいい。

11月

28

書く

あるテーマについて考え続けていると、しだいに考えたことが自分にとって当たり前になってしまって、その前提で考えたことばかりが思い浮かぶようになる。
そうすると、なぜそのようなことを考えたたのか、その理由が抜けてしまって、他人に説明するときに困る。
なので考えたことはこまめに書くようにしている。
そうすると、なぜそのように考えたのかがきちんと残るので、他人に説明するときに便利だ。
膨大な文献のどこに書かれていたのかなんて、ほぼ忘れる。
こっちの文献のこの話と、あの文献のあの話を組み合わせて考えると、このように考えることができるなんて話は、再現が難しいことがある。
そんなとき、書いてあると便利だ。

11月

27

黄色い絨毯

銀杏並木がすっかり色づいた。
落ち葉で地面は真っ黄色。
足を滑らせそうな黄色い絨毯の上を進んでいく。

11月

21

ファミレスからカフェへ

かつてファミレスだった場所がカフェになったり、ファミレスの規模のカフェができたりしている。
確かにファミレスはカフェ的な使われ方がされていた。
レストランとして存在するより、カフェと割り切ったほうがいいのかもしれない。
しかも、カフェだと思うと、少々待たされても気にならない。
それで店員数を減らして、採算を上げるんだろうなと思う。
カフェなら少々長居しても許されるだろう。
でも、客単価が下がるよな。

11月

20

正しいことと正しくないこと

いつも自分は正しいことをしていたいとは思うが、必ずしも「いつも」はできないことに直面する。
少し長い人生を過ごしていれば、そのような体験はいくらでもあるだろう。
そのようなときどうするのかを、ドラマや映画を見たり、他人の体験を聞いたりして、自分なりに考えるのは有益なことだろう。

11月

18

エノンくん

エノンくんをガラス窓越しのひなたに置いた。
エノンくんは直射日光には耐えられない。
水をあげすぎると根が腐る。
気を使わないと育てられない。
たまごっちより繊細なのだ。

11月

17

艶めかしい踊り

パトラン パトラン パトラトパトラン
パトラン パトラン パトラトパトラン

リズムに乗って女は踊る

パトラン パトラン パトラトパトラン
パトラン パトラン パトラトパトラン

纏ったジュエルは命の光

パトラン パトラン パトラトパトラン
パトラン パトラン パトラトパトラン

視線を集め 振りほどく

パトラン パトラン パトラトパトラン
パトラン パトラン パトラトパトラン

以上は、
「クレオパトラの踊り」と聞いて浮かんできた。
「だからなんだ?」
「なんでしょう?」

11月

16

薄命リスク

かつてCAだった友人とメッセージのやりとりをしていて「薄命リスク」という言葉が出てきた。
「こんなに忙しいと薄命リスクが高くなる」というのだ。
普通なら「こんなに忙しいと死亡リスクが高くなる」というべきところだ。
暗に自分が美人であることをアピールしている。
笑った。

11月

13

上井草駅

上井草の洋食店に四十数年ぶりに行った。
店内にラグビーのユニフォームが飾ってあった。
以前はそのようなものはなかった。
調べると、早稲田大学ラグビー蹴球部のグラウンドが2002年に上井草に移転したのだ。
別の時にグラウンド前を通りかかると、練習をたくさんの人が眺めていた。
駅の雰囲気が変わった理由がわかった気がした。

11月

12

新宿御苑の池に映り込んだ景色

晴れた日に新宿御苑に行った。
池の水面が鏡になっていた。
緑の木々と紅葉で色づく木々。
青空を背景に逆さまの景色。

11月

11

聖母病院大聖堂前のベンチ

以前、臼田夜半さんが、新宿区中落合にある聖母病院大聖堂で講演をなさった。
それを聞きに行ったとき、大聖堂前にあるベンチでお話しをした。
つい数日前に自転車で病院前を通りかかったので、あのベンチがまだあるのか見に行った。
駐車場を通り入っていくと、大聖堂前にはあのベンチがあった。
自転車で走って疲れていたので降りて座ることにした。
降りるときによろけて、倒れ込むように座った。
秋の風が吹く。
しわがれた臼田さんの声を思い出す。

11月

10

天王星食

SNSに皆既月食と同時に現れた天王星色の映像がアップされている。
月の向こうに天王星が隠れる瞬間、天王星が月にめり込んでいるように見える。
これが重力による光の屈折か?
それとも月の上にあるわずかな空気によってできた屈折?
どちらにしてもいいものを見せてもらいました。

11月

9

皆既月食

昨晩、皆既月食を見た。
月が真っ暗になったとき、うっすらと赤く月が見えた。
それを望遠レンズを使って、ASA感度を上げ、シャッタースピードを遅くして撮影すると、そこには普段知っている月はなかった。
赤にグラデーションがあり、模様が血管となり、宇宙の卵が浮かんでいた

11月

8

お賽銭の音

神社でお賽銭箱にお賽銭を投げ入れる。
木の枠に何度かぶつかり、カランコロンと音を立てる。
一番下に落ちるとき、ゴトッという低い音になる。
投げ入れる度にいい音だなと思う。

11月

3

高架下の道

西武池袋線は桜台駅あたりから大泉学園駅まで高架化され、その下にはあまり車の通らない道がある。
そこをのんびり自転車で走るのが爽快だ。

11月

3

木陰のベンチとひなたのベンチ

朝、散歩していて少し休もうと公園のベンチに座る。
木陰のベンチに座ると、露で濡れていた。
あわてて立ち上がり、しばらく歩くと、ひなたにベンチがあった。
触って確かめると乾いていて温かい。
そこに座った。
少し湿ったズボンが乾いた。

11月

1

激しい息をする

入院して以来、激しい息ができなかった。
息だけ激しくすることはできたかもしれないけど、運動して息が上がるということがなかった。
息が上がるほどからだを動かせなかったから。
最近やっと、自転車で走ると息が上がる。
それがありがたい。
ちょっとした坂でも途中で力が入らなくなった。
いまは踏ん張って上がれるようになってきた。
スピードも上げられる。
呼吸が激しくなる。
うれしい。