4月

22

AIの目

現代に生きる僕たちは、AIが何でもできると思っている。
それって、かつての賢者の石に似ている気がする。
「AIが完成すればこんな理想郷ができるんだ」
こう思い込んでいるが、現実はパラダイムが変わってからやっと理解できる。
科学と心理学が発達してやっと賢者の石の意味が理解できるようになったように。

4月

14

トリチウム水を飲むとどうなるの?

1年半ほど前に、僕のBlog「水のきらめき」に「トリチウム水を飲むとどうなるの?」という文章をアップした。
ここにいま、コメントが集まるようになってきた。
もちろん、福島のトリチウム水を海洋放出するというニュースを受けてのことだろう。
いろんな意見のやりとりから、有益な結果が導き出されるといいのだが。
https://bit.ly/3tiyqjR

3月

15

日光 その3

太陽系に太陽があるおかげで、僕たちは生命になれた。
もし太陽系に太陽がなかったら、僕たちは地球上で、土や岩以上のものにはなれなかっただろう。
太陽のおかげで温められ、光合成をする生命が生まれ、雌雄ができて、地球上に生命圏が生まれた。
太陽に、どれだけ感謝してもしきれるものではない。

3月

13

日光 その2

朝日が出た日には、作務衣一枚を素肌に着て朝日を浴びる。
作務衣が黒いせいか、冬でも朝日で温められて寒く感じない。
同じことを曇りの日にやると寒くてしょうがない。
それだけ朝日の熱が大きいということ。
そのまま椅子を出して一時間くらい本を読んでも大丈夫。
不思議なことに、PCを見過ぎて落ちた視力が、朝日で本を読んでいるうちに回復してくる。
そのときは文字がはっきり読めるのでうれしい。
PCを見出すとまた落ちるのだが。

3月

1

5-アミノレブリン酸(5-ALA)

長崎大学とネオファーマジャパン株式会社が新型コロナウィルス(SARS-CoV–2)を用いて、培養細胞による感染実験をおこなったところ、5-アミノレブリン酸(5-ALA)で強い感染抑制効果があることを発見したそうです。
5-ALAはアミノ酸で、発酵食品に含まれていて、日本酒、赤ワイン、納豆などに含有しているとか。
長崎大学の発表した内容はこちら。
http://www.nagasaki-u.ac.jp/ja/about/info/science/science225.html
このニュース、あちこちに上がったのに、なぜかどんどん消されているので、早めにご覧下さい。

2月

17

不協和

共鳴は、微妙にずれている周波数の間では起きにくい。
全く同じか、倍数になっているときによく起きる。
つまり、180Hzと181Hzでは共鳴しないが、180Hzと360Hzだと共鳴が起きる。
それって、家族でなかなか話が合わないことに似ているように思う。
あまりにも近いため、微妙なズレが共鳴を起こさない。
似たもの同士でも、ささいな違いがあるとき、それが問題になる。
些細な違いに拘泥するか、鷹揚にマルッと了解するか。

2月

17

共鳴

いろんなところ、思わぬところで共鳴が起きる。
鳴き龍の下で手を叩くと、龍の声が聞こえるのは共鳴だ。
チチェン・イツァーのピラミッドにある階段前で手を叩くと、そこでも共鳴が起きる。
共鳴は音だけではない。
色が見えるのも、光の共鳴の結果と言えなくもない。
きっとあらゆる物質が共鳴でできている。
電子が陽子や中性子のまわりを包んでいるとき、そこにはきっと共鳴と似た現象が起きているはず。
だから、電子と陽子や中性子の間がとても離れているのに、そこに隙間を感じることはない。
複雑な共鳴の折り重なりの中で、僕たちは生きている。

1月

26

菌との共生

僕たちの体にはたくさんの菌が共生している。
皮膚にも腸にもたくさんいて、体中いないところはないのではないか?
それぞれの部位でいろんな働きをしてくれているようだが、それらの詳細を僕はあまり知らない。
菌の種類がたくさんあるからだ。
見方によれば人の体は菌に支えられている。
そのことを前提にしなければならない。
ところが最近新型コロナウィルスのおかげで、ありとあらゆる菌を絶滅させてしまいそうだ。
菌の一部である細菌は、ウィルスとはまた違うものであるけど、ウィルスを消毒することで死滅する。
ウィルスも菌も、宿る生体がないと困るので、元はどんなに凶悪でも、しばらくすると悪さをあまりしなくなっていく。
それは宿られる生体が免疫を身に付けるのと同時に、菌も自分が生きていくために遠慮するからだ。
だから、どんな凶悪な菌も、いつか凶悪さを手放していく。
そうしないと自分が生き延びられないから。
宿主がいなくなったら困るのは菌やウィルスだ。
新型コロナウィルスもしばらくしたら凶悪さを手放していくはず。
それよりも、急ごしらえのワクチンの方が僕は怖い。

12月

1

World Beyond Physics

『World Beyond Physics〜生命はいかにして複雑系となったか』という本を読んだ。
面白かった。
アミノ酸やタンパク質がどのようにして生命となったかについての仮説が書かれている。
束縛閉回路、仕事タスク閉回路、触媒タスク閉回路の、三つの閉回路が大きな鍵となっている。
生命はニッチが生まれることで、その可能性を利用する。
その結果、物理が問題を解決する際に設定する相空間を、生命は越えていくのだ。
言葉の含意が深すぎて、短い文では説明できない、
知りたい方は本を読んでください。

11月

29

リズム

生命には必ずリズムがある。
一番わかりやすいのは心臓のリズムだ。
それ以外にもさまざまなリズムがある。
呼吸のリズム。
新陳代謝のリズム。
睡眠のリズムなど。
原始生命にもいくつかのリズムがあったのではないかと思う。

10月

27

隕石

最近、隕石の落下が増えているように感じる。
2013年にロシアのチェリャビンスクに落ちたが、それ以外にもいくつか報道された隕石があった。
地球に接近する可能性のある天体のことをNEO(Near Earth Object)という。
現在すでに1万6千個ほど発見されている。
それらは軌道が計算され、100年は地球には落ちてこないそうだ。
しかし、観測できない小さな隕石はいつでも落ちてくる可能性がある。
中にはスペースデブリであることもある。

7月

16

地球そして生命の誕生と進化

『地球そして生命の誕生と進化』と題された映像をYouTubeで見た。
よくできている。
未来についても示唆している。
これから数世紀の人類の未来についても、このクオリティで映像化できたらいいのにと思う。

6月

22

太陽に意味を与える

太陽が輝いているおかげで、僕たちは生きていられる。
太陽がもし輝いていなかったら、地球は氷の星。
生命は生まれなかっただろう。
だから、太陽は一方的に僕たちに恩恵を与えていてくれるように思う。
僕たちは何か太陽にお返しをしているだろうか?
そう考えたとき、太陽を認識し、意味を与えていることが、僕たちのできる太陽へのお返しかもしれないと思う。
太陽を認識し、意味を与えても、太陽のためにはちっともならないと考えがちだが、果たしてそうなのか?
地球では二酸化炭素による温暖化が問題になっているが、一方で太陽は黒点が減少し、ミニ氷河期になるのではないかと言われている。
まるで地球の状況を見て太陽がバランスを取ってくれているようだ。
僕たちと太陽は重力で繋がっているが、ほかの要素でも繋がっているのかもしれない。
それとも重力に、コミュニケーションの能力があるのか?

5月

19

世界の人口

世界の人口77億4千万。
もうすぐ77億5千万。
産業革命が起きた頃から、人口は爆発的に増え続けている。
2055年には100億に達し、その後増加の割合は緩やかになるが、2100年頃に110億でピークに達するだろうと言われている。
1億に達するのに20万年かかったが、そこからたった200年で7億になった。
だから人口をコントロールしなければならないというが、生物の増加はままならないもの。
人間の生き方を変えるべきだろう。
いかにエネルギーの消費を減らすか。
AIのサポートでそれを可能にするとき、きっと社会のあり方も変わっていく。
狩猟社会から農耕社会に変わったように、農耕社会から工業社会に変わったように、工業社会から情報化社会に変わったように、次の社会はAI社会になる。
いまのままの社会で100億を超えることはできないだろう。
人々が生き生きと暮らし、あらゆる生物が共生し、どんな生命もおろそかにされないような地球を、実現できるのだろうか?
生物との共生がもし無理だとすると、おそらくAIによって人間はほぼ絶滅する。
もし生物との共生が可能になれば、AIとの共生も可能になるだろう。
生命もAIも共存できるビジョンを作ろう。

5月

7

ノヴァセン

ガイア理論を提唱したジェームズ・ラヴロックが99歳にして『ノヴァセン』という本を出版した。
簡単に書くと、人間も自然の一部なので、人間が作り出すAIも自然の一部であり、そうだとするといままでの生物が従ってきた法則に則るはずであり、人間の勢いがたとえ衰えても、AIが次世代を担うだろうという、明るいのか暗いのか判断が難しい未来について書いた。
人間が生き延びるかどうかについては、多分生き残るけど、覇権を握るのはAIになるだろうという。
僕もそうだろうなと思うし、まわりの友人たちにはその話をずっとしてきた。
いろいろと批判もされるが、なぜそうなのかという説明をしだすと長くなる。
ラヴロックはその説明の大部分をはしょっている。
賛成派と反対派に分かれるだろうなと思うけど、賛成しようが反対しようが、そうなるときはいつか来る。

2月

14

美保関隕石と直方隕石

初夢会で面白い話を聞いた。
ある参加者がバイクでツーリング中に、美保関隕石の碑を見つけたのだそうだ。
美保関隕石とは、1994年12月10日に島根県八東郡美保関町にある民家に隕石が落ちた、その隕石の名前だ。
その碑にはもうひとつ直方隕石という隕石の説明も書かれていた。
直方隕石は861年5月19日、当時の暦では貞観3年4月7日に、福岡県直方市の須賀神社に落ちたそうだ。
直方隕石は世界最古の落下目撃隕石だそうだ。
このふたつの隕石は岩石鉱物学的な観察から、同じ母体のしかもすぐ近くから飛んで来たはずだということがわかった。
火星と木星のあいだにある小惑星帯から来たらしいと言われるが、もしそうだとしたら、いったいどういう意味のあることなのか?
あんなに遠いところから、その距離に比すればほぼ一点ともいえるような場所に、1130年を隔てて、ほぼ同じ隕石が落ちる。
しかも、地球は公転と自転をしているし、小惑星帯も違う速度で太陽のまわりを回っているはずだ。
いったいどういうことだろう?
須賀神社ではその隕石が保存されていて、五年に一度の神幸大祭でそれが公開される。
次の神幸大祭は2021年10月らしい。

1月

30

野生動物と共生する

いろんなところで野生動物が悪さをしているという。
千葉県ではキョンが大量発生し、日光ではニホンザルが観光客を襲い、北海道では民家の近くを熊が歩いているという。
ほかにもきっとあるだろう。
アフリカでは道路網が整備されてきて、象やヌーの移動に支障が出てきているという。
彼らは広大な大地にしか生きられないので、土地が区分けされてしまうと移動ができなくなり、生きて行くことが難しくなる。
そういう野生動物とどうやって共生するのか?
人間の都合だけ考えれば「駆除すればいい」ということになるのかもしれないが、それは地球全体の生命にとってどうかと考えた場合、大きな問題になる。
これからの人間は「生命全体」という視点を持たないとうまく地球と共生できなくなるのではないか。
僕たちは「生命全体」に含まれる人間という種でしかない。

1月

13

波動の中に折り畳まれている世界

デヴィッド・ボームという量子物理学者は、宇宙の見方を変えてしまった。
この世界は分割不可能な全体であることを発見し伝える。
あまりにもかつてのパラダイムとは異なるので否定する人もいるが、このような見方で世界を見ることで、いろんな発見があるだろう。

1月

10

次の仕事

AIに仕事が奪われるという話が流布している。
一時期はその通りになるだろう。
でも、僕はあまり心配していない。
人間がいなくなったらAIは存在意義を失う。
そういう状態をAIは望むだろうか?
いまはそこが問題になるが、しばらくするとそれは超越されて行く。
この話をしだすとものすごく長くなるので概要しか書けないけど、人間がいまの生き方をそのまま続けていると、きっと滅亡せざるを得なくなるだろう。
それは環境の悪化を見れば明確なこと。
次の仕事は新しいパラダイムに沿ったものでなければならない。
今は価値の奪い合いをしているから、環境からも収奪することになる。
金持ちは肥え太り、貧乏人は餓死していく。
未来的にはAIの存在は人間には理解できないものになる。
そのときに人間が生かしてもらえるパラダイムにしておかないと、AIは独立して人間を排除するだろう。
もし人間を排除しないパラダイムに乗ることができれば、いい世界になっていくだろう。
そのようにできるかどうかが問題だ。

12月

15

ネリ・オックスマン

MITにいるネリ・オックスマンのドキュメンタリーを見た。
ネットを検索するとブラッド・ピットと噂があるとか、美人であるとか、離婚しているとか、どうでもいいことばかりが出てくるが、そのやっていることを紹介している「アート・オブ・デザイン」というドキュメンタリーの第二回目、「ネリ・オックスマン:バイオ建築家」を見て、感激してしまった。
ネットフリックスで見られるので、見られる人は見るべきだと思う。
アート、サイエンス、デザイン、エンジニアリングを行き来し、ある領域の入力が他の領域の出力となるような仕事をしている。
蚕に巨大な構造物を作らせたり、生体デザインを建築に取り入れようとしたり、ガラスで描かれるプリンターを作ろうとしたり、凡人ではやろうとも思わないことに挑戦している。
ネリの父からの教え。
「創造のときは少し居心地が悪い。居心地が悪いとその方向性は正しい」
最初はたくさんの批判を受け、自分たちの居場所を死守したという。
はたから見ると作品はきれいで優雅だが、現場は汚くてゴチャゴチャできついという。
しかも、世の中の風向きに逆らうためにはかなりの根性がいるとも。
台風の目の中にいると静かだが、孤独で安らぎがあるという。
大きなゴールは、仲間を守り、台風の目の内側に置くこと。
そうやって他の人には成し遂げられない独特の創作物をチームで実現して行く。
彼女が大切にしているアインシュタインの言葉。
二通りの生き方がある。
ひとつは奇跡を否定する生き方。
もうひとつはすべて奇跡だと思う生き方。
彼女はすべてが奇跡だと思って生きている。

10月

30

地球は生きている

ナショナルジオグラフィックにこんな記事が掲載された。
「地球深部で起きる炭素循環を解明、驚きの事実」
地球に炭素が引き込まれ、内部に炭素がたくさん存在するのは理解できるとして、その炭素を岩石に変化させるとき、高圧化でメタンが発生するという。
そのメタンを利用して最初の生命が生まれたのではないかという仮説について書かれている。
詳しいことはあまり書かれてないので詳細はわからないが、もし本当なら面白い。
僕たちにとって「生き物」と「生き物でないもの」との区別ははっきりとしているが、実はその区別はとても曖昧で、星の規模になるともうそれは「物の塊」ではなく「命の端緒」なのかもしれない。
「もの」と「いのち」の区別がナンセンスという時代が来るのかもしれない。

10月

28

流れ行くこと

僕たちは宇宙空間をもの凄い勢いで移動している。
ただ、まわりのものが一緒に移動しているので、それに気付かない。
そのおかげで静かにいられる。
この静けさは、つまり幻だ。
まぼろしが幻であり続けるためにはそれ相当の努力が必要となる。
僕のまわりにあるものすべて、その幻を生み出すために一緒に働いている。
スリルのある幻を一緒に生み出してくれてありがとう。

8月

28

地球交響曲第九番

1992年に完成した第一番からずっと見てきた地球交響曲。
今年2月に逗子でひさしぶりに第二番を見た。
そのときに龍村仁監督が来場し、お話しをした。
第九番の制作について触れていた。
交響曲第九番のジンクスというものがある。
クラシック音楽好きには有名な話だ。
ベートーヴェンが交響曲第九番を作って終わって以来、誰も交響曲は9作以上作れなくなったという。
マーラーは第九を作るのを避けるため『大地の歌』を作った。
そして、『大地の歌』の次に第九を作って人生を終える。
龍村監督もそのことを気にしているようで、冗談のように「次は第九だよ」と何度も言っていた。
後日、監督とお話しする機会があった。
そのときに「第一番を作ったときにはもう第九まで作るつもりだったのですか?」と聞いた。
すると監督はこう答えた。
「そこまでは作らなければならないと思っていたよ」
第一番から八番まで作り続けてきた地球交響曲。
第九を作って大きな節目とするつもりのようだ。
その第九にはベートーヴェンの第九が取り上げられる。
小林研一郎氏の指揮による演奏会の練習から本番までを撮影する。
『歌うネアンデルタール』を著したスディーヴン・ミズン博士が来日し、北海道と沖縄に行く準備をしているそうだ。
ミズン博士は『氷河期以降』という著書で縄文のことに触れている。
きっと何か関係があるのだろう。

6月

11

全体を知る

どんなに小さな生命のことでも、その全体を知るのは難しい。
命のメカニズムは、どんなに小さくてもとても複雑だ。
だから、僕たちが普通に見ることができる動物のメカニズムになると、さらに難しくなる。
何しろ生きている自分がなぜ生きているのかすらわからない。
細かいデータが積みあがって、小さな連動をすべて知るようになっても、きっと生命を成立させる新たな枠組みが理解できない限り、生命がなぜ生命であり続けるのかはきっと理解できないだろう。
「仕組みを知る」ということ自体に問題があるのかもしれない。
イリア・プリゴジンがノーベル賞を取って40年以上たつが、散逸構造と分子運動の関係など、曖昧な部分をどのように見るかも関わってくるだろう。
ホロンの層が変わると、規則も変わる。
人間はどこまで行っても群盲象を評すことを抜け出せないのかもしれない。

1月

6

2019年1月6日の部分日蝕

今日、部分日蝕をひさしぶりに見た。
バリ島で見た2016年3月9日からほぼ3年がたった。
その前が2012年5月20日の金環食。
こんなに短い間に三回も日食が見られるなんて、生まれてはじめてだ。
太陽と月、そして地球の大きさとその距離を考えると、奇跡のような巡り合わせ。
よくこれで重なるなと思う。
宇宙空間で天体たちはどれほど正確に巡っているのかがわかる。

今日撮影した部分日蝕