1月

19

干し芋

芋けんぴの話を書いたら
干し芋のことを思い出した。
同じサツマイモからできているのに
できあがりは全く違う。
まず噛み心地が違う。
芋けんぴの歯ごたえはパリパリとか
バリバリだが、
干し芋の歯ごたえは
グッと噛んでグニグニッと噛み切り、
モグモグと噛み続けて
しばらくするとネチネチしてきて
甘みがジュワジュワと出てきて、
しばらくしてアゴが痛くなるけど
その頃がおいしい。
一度ジュワジュワ染み出てきた
甘みを感じると、
アゴが痛いなとは思いつつ、
もう一枚食べたりする。
その後は食べ終えるまで
アゴの痛みとの戦いが続く。
うまいという思いが強いか、
痛いという思いが強いか。
芋けんぴは
砂糖がコーティングしてあって
はじめから甘いけど、
あわてて食べると
口のなかに刺さって痛い。
どちらも痛みのともなう
うまさなのだな。

1月

18

芋けんぴ

ひさしぶりに芋けんぴを食べる。
サツマイモを細く切って油で揚げ、
そこに砂糖をコーティングしたもの。
パリパリとしておいしい。
ちょっと固めなものは
口のなかでバリバリ噛む。
あわてて食べると
口のなかに刺さって痛い。
多少痛くてもおいしければいい。