4月

7

桜を撮る

毎年、春になると桜を撮る。
似たような写真だが、同じ写真はない。
光の変化、空の青さ、桜の色、桜の咲き方、撮影の時刻など、いろんな条件の些細な違いで異なる写真になる。
それが面白くてまた撮ってしまう。

4月

5

樹下のさくら餅

桜並木に沿って歩いていた時、ひとりの男性が背中を向けて黙って立っていた。
きっと桜を見ているのだろうと思って通り過ぎようとした。
そのとき、彼の口元にさくら餅があった。
咲いた桜を見上げながら、さくら餅を頬張っている。
それ、いいなと思った。

3月

21

開花宣言

桜の開花宣言がなされた。
桜が咲いていくのが楽しみ。
桜に鳥が集まるのも楽しみのひとつ。
ついばんだ桜の花がクルクルと落ちてくることにも趣を感じる。

3月

30

桜の花びらを踏む

桜が散りだした。
桜の花びらが
たくさん集まっているところを
歩いた。
するとパリパリとわずかな音がする。
桜の花びらは
しっとりと水分を含んでいて
踏んでも音などしないと
思い込んでいたが、
実際には乾燥した花びらは
踏むとパリパリと音がするのだ。
50年以上
そのことに気づかなかったとは。

3月

24

桜咲く

近所の桜が一斉に咲き始めた。
いろんな桜、それぞれ美しいが
もっとも印象的だったのは
桜並木での桜吹雪。
永遠と続くいのちの営みを
見たかのように感じた。