
先週末、ビッグサイトでおこなわれたデザイン・フェスタを覗いてきました。

僕たちの直感は水のきらめき ゆらめくように浮かんでは消え
かつてアサヒビールが「A」というビールを販売していた。20年くらい前のことだ。僕はそのビールが好きだった。とにかく他にはない味だった。国内のビールの味ではもちろんないし、海外のビールにも似た味はなかった。それだけで僕はすごいと思ってしまった。ところが翌年、「A」はまったく別の味のビールになっていた。普通の国産ビールの味に、ちょっとだけかつての味が感じられるような代物になってしまった。がっかりだったが、なぜそうなってしまったか、推測できた。マーケティングリサーチがなされて、平均的な味になってしまったのだと思う。
「書く冒険.jp」の「Photographs & Text」に次はどんな写真を掲載しようかと、古いファイルを開いていたら、ベルギーのオステンドにある水中出産施設の写真が出てきたので掲載した。その写真がどのようにして撮られたのかここに説明しよう。
1996年、僕はベルギーのブリュッセルで「国際イルカクジラ会議」に出席した。会議の中でベルギーの産婦人科医が講演をする予定だったが来なかった。その日、たまたま入院していた妊婦が出産し、来られなくなったのだという。そこで講演を聞きながら見る予定だった映像を見せてもらった。それは水中出産についての説明ビデオだった。