さきたま古墳公園行

さきたま古墳公園に行きました。このところなぜか古墳が気になります。なんで気になるのかよくわかりませんが、気になっているのでいろいろと調べたら、なんと日本には16万もの古墳があるんですね。驚きです。こうやって気にしているとなぜか古墳に行く仕事が舞い込みました。それに関しては後日書くとして、そこで見た古墳が美しく、「もっと古墳を見てみたい」モードになりました。そこで、さきたま古墳公園にいったのです。

ご存じですか? さきたま古墳公園。埼玉県行田市にあるんです。このあたりを昔「さきたま」と呼んでいたそうです。古墳公園には「前玉(さきたま)神社」という神社もあり、古墳の上に建てられた神社でした。その公園地図がこちら。

10基もの古墳がひとつの公園内にあります。もう古墳で興奮です。まずは小さな瓦塚古墳を見ました。

これが比較的小さな瓦塚古墳です。比較的小さいといいながら、カメラの画面に収まらない。そこで、パノラマ写真を撮りました。

左側に家が見えますよね。あれと比べて古墳の大きさを想像して下さい。この広さの土地なら小さな家なら八軒から十軒くらいは建ちますね。手前は堀になっています。これが比較的小さな古墳です。大きいのはどうなってしまうのか、期待が膨らみます。この古墳の解説ボードはこちら。

次は奥の山古墳です。

なんかいいですよねぇ。何がいいんだろう? 四人で見に行ったんですけど、四人とも興奮して訳の分からないことを話していました。

「古墳ってなんでこの形になったんだろう?」

「前方後円墳って、空から見ると鍵穴に見えるよねぇ」

「見える、見える、きっといつか鍵が開けられるんじゃない?」

「絶対そうだと思う」

「UFOがやってきてピピッと開けるんだよ」

「開いたらどうなるの?」

「みんな幸せになる」

一同大笑い。

奥の山古墳の解説ボードはこちら。

中の山古墳には気付かず素通り。鉄砲山古墳に着きました。鉄砲山古墳は木が茂っていて、その全体像をうまく写真に撮れませんでした。一部発掘調査中。

鉄砲山古墳の前にちょっとした広場がありました。そこで同行のRちゃんが不思議なことを言い出します。

「ここはなんか感じる」

「何を感じるの」

「何かのズレを感じる」

「何のズレ?」

「わからない」

以上です。

Rちゃんがズレを感じた広場がこちら。

次は武蔵国(埼玉、東京、神奈川)で最大の古墳、二子山古墳です。奥が後円部、手前が前方部です。

一番大きいんだから登りたいなぁと思いました。でも登れません。

次に行ったのが浅間塚古墳。ここは前玉神社になっています。こんもりとした山があり、その頂上が神社のお社になっています。

前玉神社から出てくると、入り口の鳥居脇に「さき玉古墳最中」と看板のある和菓子屋さんがあったので入りました。店内を見回してまずは「古墳まんじゅう」を食べました。

とてもわかりやすいおまんじゅうです。誰が見ても「古墳まんじゅう」。できればこの円墳バージョンのみでなく、前方後円墳バーションも欲しかったですね。

食べると甘さ控えめで美味しかったので、ほかにも何かないかと見回しました。すると、「なんだこれは」。

僕 : なんですか、これは?

店員: 塩あんびんです。

それは読めばわかるよ、と思いながら、

僕 : 塩あんびんって、なんですか?

店員: 砂糖の入ってない大福餅ですね。

「なんだそれ?」と思ったので、次の瞬間「一個ください」。

砂糖が貴重品だった頃、砂糖の代わりに塩を使った大福餅を食べたのだそうだ。それを塩餡餅(しおあんびん)というのだそうだ。

見た目は大福餅と何ら変わらず、「大福餅だよ」と言われれば、何の疑いもなく食べるだろう。ところが、それが塩っぱい。うむ、いくつか大福餅を並べて、一個だけこれにして、罰ゲームにいいかも。

むしゃりと食べる。確かに塩っぱい。餅の部分が塩っぱいのは普通のことだ。しかし、これは餡も塩っぱい。ところがここで不思議なことが起きる。餡は塩っぱいのだが、なぜかわずかに甘みを感じる。小豆による甘みか? 塩っぱいけど、それがあまり苦にならない、小豆の食感のせいか、甘いような気がする。甘くないはずなんだけど。餡は小豆でできているため、僕の脳内の強固な思い込みが、小豆の香りや舌触りなどから甘みを感じさせてくれるようだ。不思議な感覚。大福餅の食感の心地よさがあるので、おいしく感じた。塩っぱいんだけど。

再び古墳巡りに戻る。

二子山古墳の脇を通り、将軍山古墳に向かう。そこでRちゃんが再び不思議なことを言い出す。

「あれ、Kちゃんだ」

指差す先は将軍山古墳。Kちゃんは共通の知り合い。Kちゃんは国家公務員ながらふんわりとした雰囲気を持ち、ときどきとぼけたことを言い、同行者を爆笑の渦に巻き込む。

「は?」と聞き返すと、「あの雰囲気Kちゃんだよ。なんで将軍山なんて怖そうな名前つけるんだろう?」。

これ見てKちゃん古墳と名付ける訳にもいかないと思うけど。

あまりにも興奮したRちゃんは、ここでビデオを撮る。将軍山古墳を背景にして、バスガイドがやるように手のひらを上にして古墳を示し、「こちらが、Kちゃんです」と。一同大爆笑。残念ながらそのビデオは風切音のため、声が入ってなかったのでここでの公開はやめにしておきます。

この丸ぽっちゃりの古墳は角度によってはこう見えます。

ここは出土物の展示があるというので、さっそく入りました。

きゃあ、このデザイン素敵、と写真を撮るRちゃん。

こんなふうに埋葬されていたそうです。

ほかにもいろいろと展示がありました。ここの写真はフラッシュをたかなければ許可されていたのでたくさん撮りましたけど、入場料を取る場所なのでこのくらいにしておきます。興味のある方はぜひ行ってみて下さい。

さて次は、登れる前方後円墳「稲荷山古墳」です。いくつも古墳を見て、そのたびにあの上に登りたい!と思いましたが、ついにその願いが叶います。

さあ、登るぞ。

登りきるとこんな景色。

まっすぐ歩いて階段を上がると、そこが後円部。左に見えるのが丸墓山古墳。右部分は以下の通り。

右に見えるのが将軍山古墳。

いざ、稲荷山古墳の後円部へ。

登っていくとそこには棺が置かれていた礫槨(れきかく)がありました。

稲荷山古墳から降りて、全体を見渡せるところに行くと、こんなふうに見えました。

次は最後の丸墓山古墳です。ここは円墳です。なぜほかは前方後円墳なのに、こちらは円墳になったのでしょう?

ここはとても高い。登るのに息が切れる。ひいひい言って登りきると、『のぼうの城』の舞台となった忍城が見えました。で、この登った丸山墓古墳は、石田三成が陣を構えた場所。

隣の稲荷山古墳はこんなふうに見える。

最後にさきたま史跡の博物館に入っていろいろと見ましたが、疲れてへとへとでした。

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