さきたま古墳公園行

さきたま古墳公園に行きました。このところなぜか古墳が気になります。なんで気になるのかよくわかりませんが、気になっているのでいろいろと調べたら、なんと日本には16万もの古墳があるんですね。驚きです。こうやって気にしているとなぜか古墳に行く仕事が舞い込みました。それに関しては後日書くとして、そこで見た古墳が美しく、「もっと古墳を見てみたい」モードになりました。そこで、さきたま古墳公園にいったのです。

ご存じですか? さきたま古墳公園。埼玉県行田市にあるんです。このあたりを昔「さきたま」と呼んでいたそうです。古墳公園には「前玉(さきたま)神社」という神社もあり、古墳の上に建てられた神社でした。その公園地図がこちら。

10基もの古墳がひとつの公園内にあります。もう古墳で興奮です。まずは小さな瓦塚古墳を見ました。

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貧乏な人とは、いくらあっても満足しない人

昨晩、Mr.サンデーというニュースショーでムヒカ元ウルグアイ大統領のインタビューが流れた。ムヒカ氏の存在に感激して泣けてしまった。2012年6月のリオ会議では素晴らしいスピーチをしていたことをネットで知った。なんでこんな素晴らしいスピーチがマスメディアに流れないのかと思っていたが、しばらくしたらぽつりぽつりと流れるようになった。

僕は知らなかったが、Mr.サンデーではすでに一度ムヒカ氏のことを取り上げていたそうだが、それは見ていなかった。今から見られるものなら見てみたい。

あのようなインタビューをわざわざウルグアイまで撮りに行った番組スタッフにお礼をいいたい。あの感動的な演説を成し遂げたムヒカ氏の心の片隅に、日本人の生活が刻まれていたそうだ。

『愛するということ』などで知られるエーリッヒ・フロムも、haveとbeの文化についての概念を生み出した際に例として考えたのは日本の俳句だったし、鈴木大拙の影響も受けていた。かつての日本の文化がどれだけ素晴らしかったのかがうかがえる。

なぜか僕はそのような、かつての日本の魂を引き継いでいるような話に心が震える。そしてそれは日本だけではなく、どこの世界にもかつてはあった話なのだろうと思う。

小学一年か二年の頃、母が絵本を買ってくれた。確か『小さな王様の大きな夢』というタイトルだった。僕はこの絵本をきっと、二、三回しか読んでいない。だけどはっきり覚えている。この本を読むと泣けてしまったのだ。二度読んでも三度読んでも泣けるので、もう読まなくなった。それでもその話をほとんど覚えている。この話が、ムヒカ元大統領の話とどこかでつながっている。こんな話だ。
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孫崎享氏の講演概要

2015年8月17日(月)に国分寺駅そばにあるカフェスローで、孫崎享氏の講演会がおこなわれた。それに参加して聞いた概要をここに記す。メモ書きによるものなので、内容は完璧ではないし、ニュアンスも狂っているかもしれない。ご寛宥を。

講演が始まる前に参加者のひとりが質問をした。
「対米従属について聞かせて下さい」
孫崎氏は「今日の話にはあまり出て来ない部分があるのでお話しましょう」と始めた。

『戦後史の正体』にも書きましたけど、アメリカ追従の政治家は安泰だが、少しでも抵抗しようとすると必ずつぶされる。田中角栄しかり、竹下登しかり。しかし、この話をすると僕のこと陰謀論者というひとがいる。特に池田信夫という人。でも、考えてみて下さい。陰謀論なんかじゃない、事実です。

戦後、うまくやったのはドイツ。ドイツは戦後、四つに分割されてなくなった。ドイツが統一されるとまたおかしくなるかもしれないから分割しておこうという考えがあった。そしてもう二度とドイツが脅威にならないように近隣諸国に悪影響を与えないようにはっきりさせる必要があった。そのおかげで今のドイツがある。大切なのは他の国の脅威にならないということ。

日本では終戦というと8月15日のことだけど、世界的には9月2日のポツダム宣言の受諾によってなされたことになっている。このとき降伏文書に合意し、連合国の言うことはなんでも聞くと約束した。だから国の始まりからして「アメリカの言うことはなんでも聞きます」と言った。その象徴が吉田茂であり、昭和天皇であった。

先日朝まで生テレビに出たときに言ったことだけど、天皇制を維持することと、昭和天皇が責任を取ることは別。昭和天皇はやめるべきだったと言いました。やめなかったためにどうなったかというと、昭和天皇は戦争開始に責任を持っていたから、場合によっては絞首刑になってもおかしくない状況だった。だけどアメリカに追従することで生きながらえた。そこで彼は徹底的に米国追従になった。私たちはあまり知らないけど、戦後の歴史の中で、対米従属をやっていた人間の一人が昭和天皇。それをいろんな局面で表現していた。たとえば、鳩山一郎内閣のときに重光葵は米軍には撤退してもらいたいというが、昭和天皇はあくまでも拒否していた。このようにして米国追従のシステムがいろんなところにできてしまった。

ここからが正式な講演。

フォーブスという雑誌が毎年発表する世界で一番影響力のある女性は誰だかご存じですか? メルケルです。今年の3月に来日しましたけど、このときにとっても大切なことを言った。何をいったかご存じですか? ご存じのかた手を挙げて下さい。この公演会場にわざわざいらしたような意識の高い人でもあまり知らない。なぜか? あまり報道されなかったからです。

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