6月

13

箸墓古墳

最古級の前方後円墳である箸墓古墳。
倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)の墓といわれているが、なぜ古墳の名前が箸墓古墳となったのか、その理由が凄まじい。
それを読んで僕は映画「エクソシスト」を思い出した。
伝承とは異なり、古墳は静かな雰囲気に包まれている。
隣にある箸中大池には、古墳とのきわに白さぎがいた。

4月

21

海辺に行くと、波を見つめる。
波を見つめているだけで無になれる。
いろんなことを忘れてぼうっとする。
なんかいいよね。

4月

1

桜吹雪を泳ぐ

桜がハラハラと散り出した。
散った桜の花びらが、風に吹かれ道の上を波のように流れていく。
上からは桜吹雪が降り注ぐ。
その中を自転車で走った。
流れの中を泳いでいるよう。
なぜか笑顔になる。

1月

22

泥炭(ピート)

「イニシェリン島の精霊」でアイルランドを思い出すと、泥炭のことも思い出した。
アイルランドをバスで移動したが、何もない土地が続いた。
そういう土地の多くでは、短い草が生えてはそれが冷やされて、泥炭ができるのだそうだ。
泥炭は、ピートとも呼ばれる。
ウィスキー好きは「ああ、あれね」と思うだろう。
あれがたくさんある土地が続く。
なのでピートの香りが効いたウィスキーを飲むと、アイルランドの荒涼とした風景を思い出す。
少し傾いた頼りない電柱に、ゆるく張られた電線が風に揺れていた。
泥炭を燃料に使っている家からは、先端が四角い、独特の形状をした煙突が突き出ていた。

11月

27

黄色い絨毯

銀杏並木がすっかり色づいた。
落ち葉で地面は真っ黄色。
足を滑らせそうな黄色い絨毯の上を進んでいく。

11月

12

新宿御苑の池に映り込んだ景色

晴れた日に新宿御苑に行った。
池の水面が鏡になっていた。
緑の木々と紅葉で色づく木々。
青空を背景に逆さまの景色。

11月

9

皆既月食

昨晩、皆既月食を見た。
月が真っ暗になったとき、うっすらと赤く月が見えた。
それを望遠レンズを使って、ASA感度を上げ、シャッタースピードを遅くして撮影すると、そこには普段知っている月はなかった。
赤にグラデーションがあり、模様が血管となり、宇宙の卵が浮かんでいた

10月

11

満月

昨晩、満月を見た。
日没後玄関に出たら、ぽっかりと浮かんでいた。
満月がどんなリズムを与えてくれるのか、実感はしてない。
でも、影響があるのだと思う。
知らないところで。

5月

11

石神井公園

晴れた日にひさしぶりに石神井公園に行った。
水面に映る景色が美しかった。
木々の緑と空の青がさざめくように揺れていた。

5月

9

エビ穴

弓ヶ浜の隣にある、逢ヶ浜(おうのはま)に、エビ穴という奇岩がある。
干潮時には渡っていけるが、満潮時には近づけない。
昔、弓ヶ浜の国民休暇村に第一回日本トランスパーソナル学会に参加するため泊まったときに見つけた。
大きな岩の真ん中がくり抜かれ、形はまるで兜のようだ。
今朝、ふと思い出した。

4月

5

桜吹雪

桜を見ながら桜吹雪に吹かれた。
はらはらと流れる。
空間が流れるかのようなその感覚。
川面には花筏。
いのちの営み。

3月

28

控えめな満開

昨日、東京では桜が満開になったという。
近所に桜の名所があるので、毎年のように桜を見る。
今年の桜は控えめかもしれない。
年によってぶぁっと咲く年と控えめな年がある。
今年は少し控えめな気がする。
これからぶぁっと咲いたらそれはそれでいいのだけれど、控えめの桜でもなんかいい気がする。
桜もウクライナの状況を悲しんでいる。

1月

15

ケニアで見た天の川

山中湖で見た天の川から20年以上たち、仕事でケニアに行った。
広大なサヴァンナの真ん中にあるロッジに泊まり、ある晴れた日の夜、外に出た。
かつて見た夜空とほとんど変わらぬ夜空を見上げた。
草原の真ん中だから、肉食動物が出てきても不思議ではない。
それが畏怖の度合いを一層強めた。
自分がここで「生きている」とはとても言えなかった。
広大な空間の片隅で、まさに生かしておいてもらっていた。

1月

9

今朝の朝日

光と影がまっすぐに来た。
朝の寒さが光に解けていった。
思い出が美しいものに変わるように。

3月

26

朝日の陰翳

朝日が昇ってきた。
街が美しく見える
日が射す部分と影ができる部分。
両方の存在が美しさを際立たせる。

3月

16

桜の開花

近所の桜がちらほらと咲き出した。
春である。
いまから満開の桜並木や、川を下っていく花筏や、散り際の桜吹雪を思い浮かべる。

3月

15

桜の芽吹き

桜のつぼみが色づいている。
今年も桜の季節だ。
今年は例年よりちょっと早いそうだ。
まだ3月の半ばだ。
これから咲いたら入学式の頃には散ってしまう。
でも、卒業式には丁度いいか。
去年はあまりじっくりと見なかったから、今年は味わおうと思う。
あと何回見られるのか、数えられるような歳になってきたし。

12月

17

朝日を見つめる

地平線がうっすらと明るくなり、次第に赤みを帯びて、夜が明け始める。
濃紺と紅蓮の境目が次第に上がっていき、濃紺が青に近づき、紅蓮の底から黄色が滲み出し、ついには太陽が顔を覗かせる。
目に飛び込んでくる橙の光は、水晶体を通り抜け、中心窩の網膜を刺激して、わずかな熱をもたらす。
網膜の刺激に視神経は反応し、その震えは脳に伝えられる。
皮膚に与えられた太陽光の刺激や、太陽に照らされて立ち上る微かな匂いや、明るくなったために軋む建物の幽かな音や、木々が喜ぶ歓声も脳に届き、朝日の視覚とミキシングされる。
「朝日だ」のひと言ではとても足りない。

11月

27

フラミンゴの群れ

昔、ケニアでフラミンゴの群れを見た。
それを見に、ナクル湖に行ったが、フラミンゴがほとんどいなくて、ボゴリア湖に移動した。
そこには数えられないほどのフラミンゴがいて、とても美しかった。
一羽ずつ見ると白く見えるのだが、群れでいると全体がピンクに見える。
湖の岸がフラミンゴのピンクで埋められていた。
水辺から飛び立つフラミンゴは、体が重く、滑走すると水面に足跡の波紋が残り、次第に速くなって飛び立つ様がかわいかった。

9月

22

波紋の写真

ヒーリング・ライティングのサイトでトップに使っている波紋の写真が好きだ。
バリ島のサヌールというビーチで撮った。
朝日に輝く引き潮の海面。
浅瀬にできる潮だまりに朝日が反射して金色に輝く。
底にいる生物たちが出すガスが浮いてきて幾重にも重なった波紋を作る。
http://www.healingwriting.com

2月

1

秩父遥拝

今朝、テレビをつけたら矢野顕子が民謡を歌っていた。
なんかいいなと思っていたとき、ふと「秩父遥拝」を思い出す。
笹久保伸さんが秩父の機織り歌やまりつき歌、雨乞いの歌などを集めてアルバムにしたもの。
もう歌われなくなってしまった歌ばかり。
笹久保さんは「秩父前衛派」というアート集団を主宰している。
武甲山の破壊をやめろと訴えながら、さまざまなアート活動をしている。
武甲山は石灰が産出されるのでセメント会社が掘り続け、山の形が変わってしまった。
毎年秩父夜祭で人々はその山を祀る。
秩父の町を潤すためにやせ細った山。
笹久保さんは「おかしいだろう」と訴えながら、いまはもうほかでは聞けない歌を声を絞り出すように歌うとき、隠されてしまった魂たちが咆哮を始める。
失われた山容、鉱石、泉、草花、動物、古事記の時代から伝わってきた物語や祀られた神々。
あなたには聞いてほしい、その咆哮を。

1月

1

初日の出

今年の初日の出は雲間からチロッと出てきた。
地平線からドーッと出てきてほしかったが、現実は違った。
雲の上から初日の出を見たら、きっと雲海が輝き、きれいだったことだろう。

8月

8

鬼押出し

浅間山が小規模な噴火を起こしたとか。
すぐに思い出したのが「鬼押出し」。
浅間山のまわりをごつごつした岩が取り囲んでいる。
かつて浅間山が噴火したとき流れ出た溶岩がそのようになったと聞いた。
行ったのは小学生のころだったかな。
今日のようにとても暑い日だったように思う。

7月

26

海と雲の輝き

飛行機に乗るとき、できれば窓際に座る。
景色を撮影したいから。
太陽に輝く海と雲の輝きが好き。
特に早朝や夕暮れ時の海や雲は格別。
海に映る雲の影が、海の輝きとコントラストを作る。

4月

7

桜を撮る

毎年、春になると桜を撮る。
似たような写真だが、同じ写真はない。
光の変化、空の青さ、桜の色、桜の咲き方、撮影の時刻など、いろんな条件の些細な違いで異なる写真になる。
それが面白くてまた撮ってしまう。