4月

12

バリ島のオードトワレ

昔、バリ島のスーパーに行くと、有名なオードトワレが安い価格で売られていた。
匂いを嗅ぐと、本物とは微妙に異なる気がした。
国ごとに価格を変えて売っているのか、それとも偽物なのかよくわからなかった。
いまでもネットで安い価格でオードトワレが売られていると、あれかな? と思う。
実際のところはよくわからないけど。
そういうことを思い出すと、妙に懐かしい。

2月

19

島々のバニラ

先日、「島々のバニラ」という紅茶をいただいた。
バニラのフレーバーがふわっと香る。
ミルクを入れて、お砂糖を入れて飲みたくなった。
名前が泣かせる。
20年前にはバリ島で、安くて香りの高いさや入りバニラビーンズが手に入った。

9月

28

切ない金木犀の香り

歩いていたらふと金木犀が香ってきた。
そういう季節になった。
なぜか金木犀の香りを嗅ぐと切なくなる。
楽しい思い出もあったのになぁ。
切なくする成分でも入っているのか?

5月

13

あなたと夜と音楽と

No.04755に「Kind of Blue」のことを書いたら、ビル・エヴァンスが聞きたくなり、アマゾン・ミュージックでビル・エヴァンスばかり聞いている。
管楽器と共演している「あなたと夜と音楽と」がかかった。
こっちよりピアノトリオで演奏された「あなたと夜と音楽と」が好きなので、CDラックからアルバム「グリーン・ドルフィン・ストリート」を探してかける。
葉巻がどこかから香ってくる。

9月

28

オリファント

オリファントという葉巻がある。
木箱に入っていて、象のプリントがされている。
何年かに一度吸った。
木箱に入った葉巻の香りがとても良いのだ。
吸わなくても、その香りを嗅ぐだけでもいい。
象の話で思い出した。

4月

16

大葉を刻む

冷や奴を作るのに大葉を刻む。
大葉を二枚取り出し、水で洗う。
キッチンペーパーで水分を取り、大葉二枚を重ねて筒状に巻き、端から細かく切っていく。
刻むときに大葉の香りがする。

12月

13

ニオイザクラの香り

夜になると寒いので、ニオイザクラの鉢をうちの中に入れる。
部屋の中に香りがブアッと広がる。
ジャスミンに似ているけど、ちょっと違う。
カサブランカに似ている部分もあるけど、ちょっと違う。
名前に「ニオイ」がつくだけのことはある。

11月

4

金龍香

以前、浅草寺でお香を買った。
沈香の香りによく似ている。
実際に沈香かどうかまではわからないけど、似ているからよしとする。
とても落ち着く。

10月

22

朝のコーヒー

毎朝のようにコーヒーを飲む。
豆を電動ミルに入れて、細かく砕き、粉にしてドリッパーにセットする。
お湯を注いでいくとコーヒー豆の粉がふっくらと膨んできて、コーヒーの香りが充満する。
朝の心地よい儀式。
以前にもここに書いたから、もう書かないと思っていたが、あえて書いてみる。
繰り返される心地よさは忘れてしまいがち。
記憶を遡っていけば、幼い頃に13歳年上の兄にコーヒーを入れてもらった幼稚園児か小学生のころにたどり着く。
あれから何度繰り返したのだろう。
それぞれの時に、それぞれの喜びがあり、それぞれの感覚があった。
もし朝にコーヒーを淹れられなくなったら、それだけで寂しいことだと思う。
朝にコーヒーが淹れられることの、何というありがたさ。

10月

19

沈香

911の数時間前、京都で沈香を買った。
箱には十点ほど入っていたが、今はもう二点しかない。
その一点を点てた。
書斎をふんわりと包んでくれる。
20年は夢のごとし。

3月

13

コーヒーを淹れる

生まれてこの方、何回コーヒーを淹れたんだろう?
何百回ではきかない。
きっと何千回のオーダー。
毎日淹れたとして30年続けていたらと考えると、そろそろ一万回に近づいているかも。
大学生くらいまではインスタントコーヒーだったけど、就職してからはほぼ豆から淹れている。
そう考えると一万回になったかもな。
サイフォンはいちいち洗うのが面倒なので、ほぼいつもドリップで楽しむ。
最後にサイフォンで淹れたのはいつだろう?
10年くらい前かな。
こう書くと、ひさしぶりにサイフォンで淹れてみたくなる。
あのポコポコという音がいいよね。
サイフォンで淹れたのは数十回程度かな。
それ以外、ほぼいつもドリップ。
かつて実家には挽いた豆をセットすれば自動でコーヒーを淹れる簡単なマシンがあった。
懐かしいな。
今は手で淹れる。
挽き立ての豆にお湯を落とすと、フワッと豆が盛り上がるのがいい。
香りもたつ。
かつて母さんは僕がコーヒーを淹れると喜んでくれた。
だけど基本的にはコーヒーを好まなかった。
飲むときは胃にやさしいと言って牛乳を入れた。
僕も何杯も飲む時はその教えを守っている。
いまは相方に淹れている。
相方も喜んでくれるが、牛乳を好まないので僕のように何杯もは飲まない。

11月

17

自家製アイスクリーム

作ったバニラエッセンスを使って、アイスクリームを作ってみた。
牛乳と卵、それにメイプルシロップを適量入れて、バニラエッセンスをチビッと加える。
ミキサーで混ぜて冷凍庫で凍らせる。
ある程度凍ったら、取り出してかき混ぜることを繰り返す。
幼い頃に母が作ってくれたアイスクリームに似たものになった。
口に含むとバニラを抽出した焼酎の香りがほのかにする。

11月

17

自家製バニラエッセンス

バニラビーンズをほぐして焼酎に漬け込み、自家製バニラエッセンスを作った。
作り方を調べずに適当に作ったので、果たして本当にバニラエッセンスになるのか心配だった。
ところが、見事にバニラエッセンスが出来上がった。
日毎に焼酎の色が濃くなって、いい香りを発しはじめた。
まずはミルクセーキにして飲んでみる。
焼酎のクセがちょっとだけ残っているな。

6月

27

朝鮮人参の香りのコーヒー

行きつけの喫茶店に行った。
そこでは豆の名前が「国名・地域名・農園名」で書かれている。
だから同じコロンビアでも、実は少しずつ違う味であることがわかる。
しかもその店で焙煎していて、ほかより安い。
そこに行ったとき、新しい豆が入っていた。
味の特徴に「シナモンの香り、バターの香り、うんぬんかんぬん」と書かれていた。
頼んで飲んでみる。
最初の香りに懐かしいものを感じた。
それは昔、親父が飲んでいた煎じた朝鮮人参の味と香りだった。
店主に「朝鮮人参の香りがしますね」と言ったら、「そうですか。朝鮮人参を飲んだことがないからわかりませんでした。僕にはシナモンの香りでしたね」という。
シナモンを感じない訳ではない。
でも、僕の第一印象は朝鮮人参なのだ。
そしてふと気づく。
もしコーヒーのリストに「朝鮮人参の香り」と書かれていたら「飲みたい」と思う人はいるだろうか?

4月

27

ジャスミン

町を歩いていると、どこからともなくジャスミンの香りがしてくる季節になった。
まわりを探すと一群のジャスミンの花が咲いている。
小さな白い花々が緑の葉のなかに群れている。
あの香りを嗅ぐとうれしいと同時に切なくなる。

4月

11

玄関のジャスミン

玄関先にジャスミンの鉢植えを置いた。
ドアを開けるとフワッと香る。
幸せな感覚と切なさと。

3月

20

コーヒードーム

ドームと言って思いだすのは東京ドーム。
それからスノードーム。
スノードームは美術館があるほどで、
あの小さな世界に憧れる人が
多いのですね。
今回の話題はコーヒードーム。
焙煎したてのコーヒー豆を
挽いてすぐにドリップすると
できてくるコーヒードーム。
このところ豆は江古田珈琲焙煎所で
買っているので
うちでドリップすると
必ずコーヒードームができてきます。
まずは挽いた豆にお湯を垂らし、
粉砕された豆がお湯を含んでから
ゆっくりと細いお湯を
垂らしていきます。
するとモコモコとコーヒードームができてくる。
このときにコーヒーの香りが
フワァーと立ち上がります。
この時点でもうコーヒーを味わっている。
できあがるわずかに赤みが射した
漆黒のコーヒー。

2月

1

ダビドフ ミニシガリロ

レーシング界では伝説の、
あるドライバーが
ダビドフ ミニシガリロを
好んで吸っていた。
お酒の席になると
おもむろに取り出し
ニコニコしながら吸っていた。
その頃はまだ
葉巻など吸ったことがなく、
へーっと思っていたが、
それから何年もして
おいしいなと思うようになった。
いまではダビドフのミニシガリロは
ゴールド、シルバー、プラチナムと
三種類あるようだが、
それらはまた吸ったことがない。
白い箱のダビドフ ミニシガリロを
ふと思い出して、
美味しかったなと思う。
細いので、煙が普通の葉巻ほどには出ない。
普通のバーなどで
煙草の代わりに吸うのに
ちょうど良かった。
もう25年以上前のこと。