7月

6

さようなら

12年と4ヶ月ほど使ってきたこのサイトとお別れする。
その日、12年前に作ったサイトからの第一号は、配信してしばらくして東日本大震災が起きた。
以来、あまり気持ちよくない状況の中、気持ちいいものを探し続けてきた。
そして5,000回を迎える。
一万回を目指して継続していく。
新しいサイトに読者登録してない方とは、これでお別れになる。
お元気で。
気が向いたら、また新しいサイトも覗きにきてください。

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『日刊 気持ちいいもの』のサイトからの配信は今回が最後になります。
新しいサイトはこちらにあります。
https://www.dailyfg.com

7月

4

風の又三郎

宮沢賢治の作品を読んでいる。
今朝は「風の又三郎」を読んだ。
僕が小学生の頃、母が「風の又三郎」の本を買ってくれた。
少し厚い本だったから、宮沢賢治の作品が何作か入っていたのだと思う。
その本は箱に入っており、箱から出したときの表紙の風合いを覚えている。
ところが、その本の内容は全然覚えていない。
母に「読んだ?」と聞かれ、「読んでない」と答えたことを覚えている。
以来、ずっと宮沢賢治の本は読んでこなかった。
敬遠していたと言ってもいいかもしれない。
今朝「風の又三郎」を読んで、なぜそうだったのかがわかった。
思いがけない発見だ。
風の又三郎の冒頭にこういう文が出てくる。

どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせ
すっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう

これを読んだときはなんとも感じなかった。
ところが、この作品の終わりにもう一度同じように登場する。

どっどど どどうど どどうど どどう
青いくるみも吹きとばせ
すっぱいかりんも吹きとばせ
どっどど どどうど どどうど どどう
どっどど どどうど どどうど どどう

最後の一行がリフレインされている。
これを読んで、なぜ僕が宮沢賢治を読まなかったのかが理解でき、
同時に涙が流れた。
僕はこの言葉を記憶の底に留めていた。
母が「読んだ?」と聞いたとき、実は僕はすでにその本を読んでいた。
だけど「読んだ」と答えなかった。
なぜか?
「読んだ」と答えたら、必ず母は感想を聞いた。
ところが、なんと答えていいのか分からなかったのだ。
何かが心に引っかかったが、それが何かうまく説明できなかった。
それが説明できないから、読んでないことにした。

記憶って不思議だなと思う。
小説の冒頭を読んでも何も思わなかったのに、終わりになって出てきた、ほとんど同じフレーズを読んではじめて、消した記憶を思い出した。
還暦を過ぎてこれを知ることに深い意味を感じる。
その意味が何かは、とても長い話になるので、いつか別のところで発表する。

6月

18

揺れる

気持ちいいものを書き続けていると、自分の心が揺れているのがよくわかる。
あるときには気持ち良かったものが、別の時には不快になったり、悲しくなったり、意味のマトリックスを漂っていく。
心は正確には表現できない。

6月

16

祝5000回

「日刊 気持ちいいもの」が、5,000回を迎えました。
ありがとうございます。
10,000回をめざします。

6月

4

内面のヴィジョン

二十代の頃にはじめて瞑想をした。
その時に「ヴィジョンを見ろ」と言われたが、何のことやらさっぱりわからなかった。
ヴィジョンなどというものは見えなかった。
以来瞑想を続け、見れるようになったが、最近は歳のせいか、ヴィジョンを見ながら寝てしまうことがある。
ヴィジョンがそのまま夢になってしまう。
気持ちいいからいいんだけどね。

4月

18

バシャール

1987年に「バシャール」という本が出版された。
不思議な本だった。
日本に与えた衝撃は小さなものではなかったと思う。
このバシャールをチャネリングしているダリル・アンカ氏がこの2月に飛んでもないことを言い出した。
2026年の中盤から2027年にかけて、地球上にいるすべての人が認識できる宇宙人とのコンタクトが起きるというのです。
そのためには、より自分自身であることが重要であると話していました。
その様子をYouTubeで見ることができます。

3月

20

詩を書く

友人に頼まれて結婚式に朗読する詩を書いたのが、大人になって最初に書いた詩だった。
僕にとって詩は、何か特別なもので、でも、どう特別かは説明できないものだ。
端的にいうと、霊的で聖なる言葉とでも言えるだろうか?
だからなのか、あまりたくさん書くつもりはない。
「書く」ものではなく、現れてくるものだから。

1月

21

イニシュモア島

「イニシェリン島の精霊」という映画が1月27日に公開される。
その予告編を見た。
実際に映画の撮影に使われている島の名前はイニシュモア島だ。
イニシュモア、イニシュマーン、イニシィアの三島をアラン諸島と呼ぶ。
アランセーターの起源となった島々だ。
そこに20年ほど前に仕事で行った。
「イニシェリン島の精霊」の予告編に一瞬、ダン・エンガスと呼ばれる石でできた砦が映る。
懐かしかった。
その島にはヤコブの梯子と呼ばれる坂があり、その坂の下にキロン修道院跡がある。
その脇にキロンの泉がある。
腕が入れられる程度の小さな穴で、そこに腕を入れて手を伸ばすと、泉に触れることができる。
その泉では年に一度九月九日に「太陽の祭」がおこなわれる。
島の人たちが集まり、泉の周りを七回まわって泉の水を顔につけ、願掛けをするのだとか。
重陽の節句を思い出す。

1月

16

詩を書く

生まれてこのかた、詩は六編しか書いたことがない。
そのうち三編は「水のきらめき」で読むことができる。
二篇は知り合いの結婚を祝うための詩で、二編とも披露宴で朗読した。
二編のうち一編は拙著『ヒーリング・ライティング』に、カップルの許可をとって掲載した。
残りの一編は、小学二年の時、練馬区の文集のトップに掲載してもらった。
小学二年の時の詩と『ヒーリング・ライティング』に掲載した詩以外は、瞬時のインスピレーションで生まれた。
ある状況にいることで、ピカッと何かに打たれる。
その打たれた内容を言語化すると詩になる。
滅多にない体験だが、詩が生まれる瞬間を体験するのは嬉しい。

12月

17

立て直す

このところ世知辛いことばかりで、つい心がささくれ立ち気味。
自分の内側にその兆候が見えてきた。
例えば、このところ外を歩いたり自転車で走っていたりすると、道をゆずったり譲られたりしたことが多くなってきていて、それはいいなと思ったいたが、一方で、時々、誰かに道を譲ったりすると「早くしろ」と怒鳴られることもあるようになってきた。
そんなとき、ついイラッとしてしまう。
ほかに例えば、CFでベートーベンの七番交響曲の替え歌が流されているが、かつてカラヤンとベルリンフィルの演奏を大枚叩いて聞きに行った曲。
「あの思い出の曲をこんなことに使うなんて」とイラッとする。
笑って済ませばいいだけなのに。
そういう自分を顧みて、立て直す。
多くの人に素敵なことが起きますように。
もちろん僕にも。

10月

29

生きているということは

自分が生きていることをふと思い出す。
それってどういうことか?
20億年くらい前に生まれた生命を受け継いだということ。
代々少しずつ変化して、いまの形になったということ。
いま作っている何かが、未来の世界に影響を与えているということ。

10月

27

ご招待

この世界が多様性にあふれる世界になるためには、それぞれの人がその人にとって心地よいこと、楽しいことをするべきでしょう。
そのためには、「ああしなければならない」「こうしなければならない」という話が少なくなるはず。
どんなに自分がいいと思うことも押しつけない。
することは「ご招待」です。
招待されてうれしい人だけが集まればいいのです。
押しつけはもうすぐなくなっていくでしょう。
教育もきっと、したい勉強だけできればいいようになっていくでしょう。
そして、さらに学ぶためにかつてしたくなかった勉強もするようになる人が増えていくのです。
だから、学ぶ順番も人によって変わっていくでしょうね。
たとえば、絵を描く人が、絵を描き続けることによって色彩について詳しく知りたいと思うようになると、光の波長を学ぶようになり、波動とはどういうものかを学ぶことで物理的感覚を研ぎ澄ませ、その結果、描く絵も独特なものになっていくでしょう。
こんなことが各分野で起きてくるのです。
このような世界になるか、とんでもなく生きづらい世界になるか、その分岐点がもうすぐ来そうですね。
僕はあなたを、心地いい世界にご招待したい。
でも、押しつけません。

10月

15

オメガポイント

人類が理想的に発展したとするとどうなるのか、夢想する。

10月

9

高次の人格

「現象としての人間」に「高次の人格」という概念が出てくる。
これからその概念について時間をかけて説明するけど、30年かけてなるほどと思った概念なので、説明が大変。
でも、説明するのが楽しみ。
どっちやねん。
どっちもや。w
https://youtu.be/ey_uSaaRQtI

8月

17

対話

対話は基本的に気持ちいい。
気持ちよくならない対話は、対話している者同志またはどちらかが、優劣をつけようとするもの。
それは対話ではないことに気づく。
対話はすればするほど理解が進み楽しくなる。

8月

10

愛の根源は光

太陽がどのようにしてできたかは、未だに新説が生まれていてはっきりとはしてないようですが、太陽ができなかったら地球に生命が生まれなかったことだけははっきりとしているでしょう。
生命が生まれたのはもしかしたら海底の熱水からかもしれませんが、その生命が海に広がり、光合成の能力を得て進化し、広がっていくためには、太陽の光とそこから生まれる熱が欠かせませんでした。
おかげで生命が進化し、今の状態に地球が育ってきたのです。
その環境の中で人間が生まれ、言語を得ていまの状態を作りあげたとするなら、僕たちがやりとりする「愛」の根源が、実は光だと言っても、まったくの嘘だとは思えません。
電磁波は、いろんな情報を含むことができます。
光も電磁波です。
僕たちが理解できない情報が含まれていたとしても、不思議ではないように思います。

7月

15

膿の観察

社会の膿がポロポロと出てくるようになった。
それらをよく観察しなければならない。
観察して、自分の心のどこにそれを許していた要素があるのか、気づかなければならない。
社会の膿がきれいになるのは、きっとそのあと。

5月

30

Feelgood01 

ある日、単純なメロディーを思いついた。
11年前の5月の昼過ぎ。
12小節の短いメロディー。
どうしてもそれを演奏したくなって、クローゼットの奥にあった鍵盤を取り出し、コンピューターに繋いでDTMで演奏した。
それを演奏しながら、この世界がすべてつながっていることを思う。
だとしたら、なぜ人はそれらを好悪を持って見つめるのだろう?
あらゆるものが、何かのために生まれた。
あらゆるものが、何かのためになっている。
どんな存在も請われてここに来た。
https://soundcloud.com/tsunabuchi-yoji/feelgood01

4月

24

目の前のこと

僕は目の前のことしかできない。
だから、やると決めたことは丁寧にやる。
それだけだ。

4月

21

水の音

波の音、ザブン

雨の音、ザー

滝の音、ドーッ

みんなおんなじ水の音

鼓動の音、トクトク

わたしのなかに、トクトク

あなたのなかに、トクトク

地球の上の 誰の胸にも、トクトク

トクトクも、実はやっぱり水の音

あなたの心が揺れるとき
わたしの心に波紋が広がる

みんなおんなじ水だから

あなたの耳に懐かしい
やさしいきれいな水の音
心の底から湧き出るように

あなたのために祈ります

母さんからいただいた、トクトク

父さんからいただいた、トクトク

いつまでも安らかに続きますように

—————–

この詩「水の音」は2004年8月14日、ピース・キッズ・サッカーの大会に参加するため、イスラエルとパレスチナから来た子供たちの歓迎会で朗読したものです。
それぞれの節で日本語、ヘブライ語、アラビア語で輪唱のようにして朗読されました。
当時のイスラエル大使エリ・コーヘン氏や駐日パレスチナ総代表部代表のワリド・シアム氏にもご臨席いただきました。
世界が平和であるよう祈ります。

4月

12

ヒーリング・ライティングのサイト

ヒーリング・ライティングのサイトを作り直している。
いままでのシリーズは「言葉と私」「自分史を書く」「未来への鍵」の3つだった。
「言葉と私」はVOICEから出版された「ヒーリング・ライティング」に、「自分史を書く」は主婦の友社の「あなた自身のストーリーを書く」にまとめたが、「未来への鍵」はまだどこにもまとめていない。
「未来への鍵」はどこかしっくり来ない部分があった。
それを追い続けて20年。w
サイトでは第一章「言葉と私」、第二章「自分史を書く」として、第三章は「オメガポイントへの階梯」とした。
まだ試行錯誤は続く。
http://www.healingwriting.com

3月

23

聖なる世界

僕たちは貴重な存在に取り囲まれている。
あまりにも当たり前になってしまったため、見えなくなってしまったその尊さ。
とても高い価値を持ったものしか残らない世界。
そんな世界の中で生かしてもらっている。
「当たり前」と思うか「尊い」と思うか。
それは自分に委ねられている。

3月

12

味わい直す

気持ちいいものを文章にするというのはどういうことかというと、そのひとつは「味わい直し」なのだ思う。
人は、いろんな状況でいろんな体験をする。
たとえば、失恋のあとにどんなにおいしいものを食べても、おいしくは感じられなかったりするだろう。
だけどもし、失恋の感情から解放されて、気分のいいときに同じものを食べたら、とてもおいしく感じるかもしれない。
それに似ている。
気持ちいいものを書くことで、気持ちいいものの再体験をする。
ただ文章を書くだけだと再体験にはならないが、文章を書きながら、その体験をまざまざと思い出していくと、新たな体験となる。
すると、かつてした体験がみずみずしくよみがえる。
ことによっては、気持ちいいと感じなかったものも、そう感じるようになる。
それを通して何を見つけるか。
それが大切なんだなと、理解できるようになった。

3月

11

11年

11年前の今日、311が起きた。
11年前の今日、『日刊 気持ちいいもの』を再開させた。
この11年はいろんな感情をもたらす。
きっとどの11年でも、いろんな感情をもたらすだろう。
でも、僕のこの11年は、ほかの11年と比べると、特別な11年になった。
どの11年を取っても特別ではあるが、この11年の特別さとは異なる。
優劣ではない。
異なるということが大切だと思う。

2月

13

泣くほどの感動

瞑想を習うまでは、絶対泣かない人だった。
それが瞑想を習うようになり、ヒーリング・ライティングというワークショップを主催するようになり、涙もろくなった。
もしかしたら歳のせいかもしれない。
一方で、自分の感情に正直になったのだとも思う。