4月

22

干焼蝦仁

レシピをにらみながらはじめて作った。
途中で少々不安だったが、完成品は美味しかった。
ぷりぷりの海老がネギニンニク生姜と溶き玉子のうっすらオレンジ色のあんかけに漂う。
また作ろう。

4月

21

サイトを作る

1998年頃からサイトを作り始めた。
96年頃からインターネットが普及し、WINDOWS98で一般的になった。
GO LIVEというサイト制作ソフトを友人からもらい、それではじめてのサイトを作った。
タイトルは「つなぶちようじの生息域」。
タイトルと、真ん中に牛が一匹いるイラストだけの、ほとんどなんにもないサイトだった。
次第にコンテンツが増えていったが、それをたくさんの人が見に来てくれた。
面白かったのは、海外にいる日本人が見に来てくれたこと。
「飛ぶ教室」というイベントをおこなったときには、フランスやアメリカから問い合わせがあった。
その頃は反応がとてもよかった。
いまは詐欺やなりすましが心配なのか、かつてほどには問い合わせは来ない。
インターネット黎明期というのは新しい出合いがたくさんあって、楽しいものだった。

4月

20

写真を撮る

鳥やトンボが飛んでいるところとか、イルカがジャンプした瞬間とか、撮るのが難しい写真を撮るのが好きだ。
まさにその瞬間、「shoot a photograph」だ。
狙い澄まして撃つ。
狩りではないが、狩りのよう。
あとで獲物の写った写真を見てにんまり。

4月

19

感情を見つめる僕といる

感情の嵐というものは勝手に吹き荒れる。
その最中にそれを観察するのは難しい。
「気持ちいいもの」を書くことで、何度もそれに直面する。
気持ちいい風が吹いているとき「気持ちいいもの」を書くのは難しいことではない。
嵐のときには難しくなる。
そのときに嵐を見つめる自分を見出す。

4月

18

何度も気づく

昔読んだ本をもう一度読むと、かつて読んだときと違った印象を受けることがある。
それは読んでいる自分が変わったから。
自分というものは変わっていく。
同じ言葉を使っていても、その言葉が表現しているものは変化していく。
だから、同じ言葉で同じことに気づいたと言っても、まったく同じ気づきではない。

4月

17

熊の夢

この何ヶ月か、熊のでてくる夢を見続けていた。
一緒に虎もいた。
ときどきそばにやってくるのでちょっと怖い。
でも熊や虎も物陰からこちらをうかがっていた。
いい距離を保って互いを観察している。

4月

16

何をしているのかに気づく

毎日は書けないときもあるが、せっせと気持ちいいものを書くのはなぜか?
僕はずっと心を調えるためだと思ってきた。
だけどやっと気づいたことがある。
それは、自分の心の目の曇りを取ることだった。
常識とか思い込みとか、教え込まれたこととか、そういうことを通してしか物事を見ることができなかった。
その心の目の曇りを取るためにしてきたのだ。
なるほどね。
生きていることって、気持ちいいことしかないのだな、本当は。

4月

15

生きている

人生最大の驚きとは何だろう?
それをさっき見つけた。
自分が生きていることだ。
あまりにも当たり前なため、気づいていなかった。
オギャアと生まれたときから、僕は生き続けている。
すごいことだ。
いろんな意味で。

4月

14

一瞬の理解

人は一瞬にしていろんなことを理解する。
しかし、それを言語化できないために「理解した」と思えないことがある。
そのことを長い時間をかけて僕は理解した。
それをきちんと説明するには本一冊でも足りないかもしれない。

4月

13

言葉の山が花盛り

言葉にはいろんな働きがあります。
言葉のおかげで空想を空想としてあなたに伝えることができます。
言葉様々です。
言葉の山が花盛りになるまであと数ヶ月。
きっと素晴らしく麗しい山を愛でることができるでしょう。

4月

11

言祝ぐ

おめでとうございます。
この文章を読んでいるあなたは世界でたったひとりのあなた。
この世界であなたにしかできない経験を積んでいる。
その貴重な経験はあなたこそのもの。
だからこそ、おめでとうございます。
あなたが生きていることに万歳。

4月

11

歌舞伎揚

小袋の中にある歌舞伎揚をパリッと割って一口大にして、小袋を裂いて中身を食べる。
シャリシャリとした歯ごたえと甘い醤油味が美味しくてにんまり。
小学生のころから食べ続けている。

4月

8

テラバイト

年々、使うハードディスクの容量が大きくなり、いまではテラバイトが当たり前になった。
かつてはキロバイトでやっていたが、それがメガバイトになり、いつしかギガバイトになり、ついにテラバイトになってきた。
容量が大きいと使っていて楽だが、整理しようとすると大変だ。
テラバイトはなんでもかんでも入れっぱなし。

4月

7

桜を撮る

毎年、春になると桜を撮る。
似たような写真だが、同じ写真はない。
光の変化、空の青さ、桜の色、桜の咲き方、撮影の時刻など、いろんな条件の些細な違いで異なる写真になる。
それが面白くてまた撮ってしまう。

4月

5

樹下のさくら餅

桜並木に沿って歩いていた時、ひとりの男性が背中を向けて黙って立っていた。
きっと桜を見ているのだろうと思って通り過ぎようとした。
そのとき、彼の口元にさくら餅があった。
咲いた桜を見上げながら、さくら餅を頬張っている。
それ、いいなと思った。

4月

4

オン・ザ・ビーチ

渋谷のボイルストンではじめて知ったバーボンをすすっていたとき、クリス・レアの「オン・ザ・ビーチ」がかかった。
波の音から始まり、シンバルをブラシでこする音とともにギターがリズムを刻み、エレピが静かにうなる。
そして、クリス・レアの喘ぐような渋い声。
時代はバブルで浮かれていた頃。
なんでもうまく行くかのように思われた世の中は、次第にかげりを見せてきて、一番うまくいってないのは自分の心かもと思い始めた頃、一人の女性との些細な諍いに心痛める。
そんな気分にじっくり染み込む歌だった。

4月

3

対旋律

中学生の頃、レイ・コニフ・シンガーズの「やさしく歌って」を聞いて、その対旋律に興味を持った。
原曲にはないメロディーが最初に流れ、途中から盛り上がりのメロディーにそれが対旋律として絡む。
ジャズのアドリブと同じで、コードさえ保っていれば、どんなメロディーをいれてもいいのだと気づき、いろんなメロディーに対旋律を作って遊んだ。
あの頃はイージーリスニングのオーケストラがたくさんあって、同じメロディーにいろんな対旋律が聞けたので参考になった。
特にレーモン・ルフェーブルの「シバの女王」の対旋律には衝撃を受けた。

4月

2

ボイルストン

大学生の頃から会社員だった頃まで通っていた店が高田馬場にあった。
バーボン専門店のボイルストンだ。
いつも何十種類かのバーボンが置かれていて、片っ端から飲んでいった。
そこで僕はバーボンの味を覚える。
残念ながら高田馬場のボイルストンは閉店してしまったが、数十年ぶりに本店のボイルストンに行った。
いまもたくさんのバーボンがある。
そこのオーナーの家には千本くらい、かつて名品といわれたボトルが保存されているそうだ。

4月

1

さくら餅

ふと桜餅を食べたいと思う。
塩漬けにした桜の葉に包まれた和菓子。
桜餅には二種類あって、関東では長命寺餅、関西では道明寺餅という。
両方食べたがどちらもいい。
あの塩漬けになった桜の葉っぱが大切だ。
ほのかに香るのがいい。

3月

31

炭酸飲料のシュワーッとはじける泡

グラスに氷をカラリと入れて、柑橘系の果汁を搾り、炭酸水を注ぎ入れる。
シュワーッと泡がはじける。
大きな泡が先にはじけ、小さな泡があとにはじけるためか、泡のはじける音は次第に高くなっていきながら、静かになっていく。
手に持つと手の甲にはじけたドリンクがうっすらとかかる。
泡が落ち着いたら飲む。

3月

30

リストレスト一体型マウスパッド

「りすとれすと」と入力したら「リスとレスと」と表示された。
違うよ「リスト・レスト」だよとつぶやいて「やれやれ」と思う。
どうでもいいけど。
10年以上愛用の「リストレスト一体型マウスパッド」を使ってきたが、汚れてしまい、一番困ったのは「リストレスト」のジェル部分が溶解し始めたことだ。
ベタベタしてきたので使っていて気持ち悪い。
愛用していたがこうなっては仕方ないと買い替えた。
新しいのはさすがに使い心地がいい。
机にピタッとくっついて動かない。
マウスの動き具合も軽快になった。

3月

29

高い崖から綱一本で降りる

20代の頃、高い崖から綱一本で降りたことがある。
ハーネスを装着して綱を通し、そこを調節してスルスルと降りる。
降りる時はハーネスと綱が頼りで、あとは自分の姿勢が問題になるだけ。
おどおどしていると姿勢が悪くなって降りにくくなることが理解できたので、姿勢を保って降りていく。
崖を蹴って足が崖から離れた瞬間に金具を緩めてシュルシュルと降りる。
怖いという感情を手放す練習ができた。
降りる瞬間、爽快感が支配する。

3月

28

理由がわかる

昨日、気になって頭から離れないことがあったが、その理由がわかった。
なるほど。

3月

27

桜咲く

近所の桜が五分咲きだ。
春になって薄着になる。
朝の散歩の速度がゆったりとなる。

3月

26

マルセイバターサンド

ひとつひとつ銀色の包みに包まれたその姿。
背中の切り口を指で開くと、ツツーと裂かれる包みから、崩れやすいクッキーが顔を出す。
形のまま出てくるようにそろりそろりと銀色を脱がし、崩れ落ちないようにそっと唇へ。
口のなかではらはらと帯を解くクッキーの、内側に眠るバターとホワイトチョコクリームのささやかな塩味と甘さ、そこに挟まったレーズンの歯触り。
北海道の大地に鎮まる人々の夢。
はかないものを味わう悦び。