3月

24

十分に中庸な速さで

プーランクのピアノ曲に「3つの常動曲」がある。
1曲目が「十分に中庸な速さで」、2曲目が「とても控えめな速さで」、そして3曲目が「機敏に」となっている。
この曲をはじめて聴いたのは2013年1月30日、プーランクが亡くなって50年目の命日だった。
その日にピアニストの鈴村真貴子さんがプーランクの曲だけのリサイタルを開いた。
鈴村さんは東京芸術大学大学院の博士号を得るのにプーランクのピアノ作品演奏法について論文を書き演奏した。
たった一度10年近く前に聞いた曲だったが、鈴村さんが昨年末にCDアルバム「フランシス・プーランクピアノ作品集Vol.1」を発表し、その1曲目が「3つの常動曲〜十分に中庸な速さで」だった。
ピアノリサイタルの情景を思い出した。
ステージ上に振りまかれた音の色彩。

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