4月

3

麻ひしお

昔、もう30年以上前。僕が会社員だった頃、サンフランシスコへワークショップに参加しにいった。
6日間山にこもり、いろんなことをする。
高い崖からロープ一本で降りたり、何キロもの距離をワイヤーを張った滑車にぶら下がって滑り降りたり、普段できできないようなことをした。
そのワークショップでは食べるものにほとんど調味料が使われず、結果として塩分がほとんど入ってなかったし、味も素材自身の味しかしなかった。
そういう食事を6日間してサンフランシスコに戻ったとき、街で食べる食べ物の味がきつかった。
味の付けすぎ、香りの付けすぎ、コーラは飲もうとして吹いてしまった。
それ以来、僕の味覚に以前とは別の枠組みができた。
味が美味しいというよりは、からだに良さそうという区別。
それを感じることは滅多にない。
次にそれを感じたのは、キヨズキッチンがオープンしたとき。
久しぶりの感覚が嬉しかった。
その感覚をひさしぶりに思い出した。
それが「麻ひしお」を食べたとき。
「手打ちそば くりはら」でそれを食べた。

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