4月

27

ジャスミン

町を歩いていると、どこからともなくジャスミンの香りがしてくる季節になった。
まわりを探すと一群のジャスミンの花が咲いている。
小さな白い花々が緑の葉のなかに群れている。
あの香りを嗅ぐとうれしいと同時に切なくなる。

4月

7

桜を撮る

毎年、春になると桜を撮る。
似たような写真だが、同じ写真はない。
光の変化、空の青さ、桜の色、桜の咲き方、撮影の時刻など、いろんな条件の些細な違いで異なる写真になる。
それが面白くてまた撮ってしまう。

4月

5

樹下のさくら餅

桜並木に沿って歩いていた時、ひとりの男性が背中を向けて黙って立っていた。
きっと桜を見ているのだろうと思って通り過ぎようとした。
そのとき、彼の口元にさくら餅があった。
咲いた桜を見上げながら、さくら餅を頬張っている。
それ、いいなと思った。

3月

27

桜咲く

近所の桜が五分咲きだ。
春になって薄着になる。
朝の散歩の速度がゆったりとなる。

3月

21

開花宣言

桜の開花宣言がなされた。
桜が咲いていくのが楽しみ。
桜に鳥が集まるのも楽しみのひとつ。
ついばんだ桜の花がクルクルと落ちてくることにも趣を感じる。

3月

18

長くなりつつある日

冬至から夏至に向かって日が長くなりつつある。
ささいなことだけど、ちょっと幸せ。
これから温かくなる。
薄着が楽しみ。

1月

9

給湯器

朝、ご飯を炊くのに冷水でお米を研ぐ。
冷たくて手がしびれる。
あまりにも冷たくなったらお湯を出して温める。
お湯がすぐに出るってありがたい。

10月

10

晴れの特異日

今日は快適な温度で晴れた。
昼になっても予想では25度くらい。
心地よい一日になりそうだ。
10月10日は晴れの特異日。
だから1964年の東京オリンピックが
10月10日におこなわれた、
と思っていた。
ネットを調べたらウィキペディアに
10月10日は晴れの特異日ではないと
書かれている。
今日までそうだと信じていたよ。
なんでも、その時期は
晴れる日が多いので、
特異日とは呼べないそうだ。
晴れが続くような季節ではなく、
その日一日だけポツッと晴れが多い
という日でなくてはならないとか。
東京の晴れの特異日としては
1月16日、3月14日、6月1日、
11月3日があるそうだ。
「へー」ボタンをたくさん押したい。
特異日であろうとなかろうと、
今日の空は完全な「晴れ」
というよりちょっと雲多め。
雲ひとつない快晴もいいけど、
陰影がある雲多めの空も好き。

9月

19

涼しい風

秋になると吹いてくる涼しい風。
僕は何度体験したのだろう?
数えきれないほど
涼しい風を体験したはずだけど、
どれひとつとして
はっきりとは覚えていない。
あのとき確か涼しかったくらいに
ぼんやりと覚えている。
とても暑いとか、死ぬほど寒いとか、
そういうつらい思い出は
はっきりとあるのに、
幸せな感覚はぼんやりとしている。
生きているって
そういうことなのかな?
それとも僕がそうなだけなのかな?

8月

31

日差し

夏らしい日差しはいいものだ。
最近は七月末ほどには暑くないので
やっと普段の夏らしくなった。
夏はなんかいいよねぇ。
この「なんか」という含みが
大切な気がする。
明確に夏の「これ」がいいというと
夏の良さの大半が
失われてしまう気がする。

8月

23

雲の形

今日の雲はもこもこしていていい。

8月

20

虫の声

夜になると秋の虫の声が
聞こえてくる。
窓から入ってくるいのちの交響曲。
夢見心地の耳に優しい。

8月

19

まどろみ

このところ涼しくなってきたので、
ときどきまどろむ。
こう書くと良さそうだが、
本を読んでいると眠くなるのだ。
からだが夏の暑さから解放されて
いろんなところが
緩み始めているのだろう。

8月

17

立秋の北風

今日はひさしぶりに
北風が吹いてくる。
ヒューヒュー。
暦によればもう秋。
酷暑はもう過ぎたのかな。
だったらいいな。
処暑はもうすぐ。

8月

5

うだるような涼しさ

外を歩くとセミが鳴いている。
つい先日までは
セミも黙ってしまうほど暑かった。
だから今日は
ちょっと前より少し涼しい。
でも、それでも暑い。
外を歩くだけでじわっと汗をかく。
暑いとか、涼しいとか、
以前の感覚とは変わってしまった。

7月

24

洗濯する

暑い日が続くと、
洗濯がしやすくていい。
洗濯機を回して、外に干す。
湿度が高いので期待したほどには
早く乾かないけど、
一日干せば完璧。
洗濯カゴに残っているものがない。

7月

22

夕立

夏の暑い日、
夕方になると夕立が来た。
ゴロゴロと遠くから雷が聞こえ、
一天にわかにかき曇り
ドシャーッと雨が降る。
一時間程度激しく降ると
さっぱりと晴れ、
きれいな夕焼けのあとに
涼しい夜がやってきた。

7月

21

保冷剤

午前中はエアコンをつけないように
がんばってる。
ただがんばるだけだと
熱中症になりそうなので
多少の工夫をする。
それが保冷剤を手ぬぐいに巻いて
首に巻き付けること。
ケーキやアイスクリームなどを
買ったときに付いてくる保冷剤を
冷凍庫に入れて凍らせておき、
それを使う。
午前中はそれと扇風機の併用で
がんばることができる。
しかし、最近は午後になると
我慢できない。
夕方までエアコンのお世話になる。

7月

20

きゅうりの丸かじり

暑くて汗がたくさん出るとき、
塩や味噌をつけて
きゅうりの丸かじり。
しやくしゃくしておいしい。
水分補給になるし、
ミネラルも摂れる。
冷えているとなおよし。

7月

16

エアコン

こう暑い日が続くと、
エアコンの入った部屋がいい。
涼しくてうっとり。
でも室外に熱を出している。
外は暑くなってしまうよなぁ。
せめて室温を下げすぎないよう
扇風機も使って涼もう。
まあ、気休めなんだけど。

6月

30

パラフィン紙

箱から出した本に
パラフィン紙がかぶせてあった。
この暑さで手につく。
きれいに本に
かぶせ直すことができない。
汗についてきてちょっとずつずれる。
下手にかぶせて箱に入れると
破けたりするから
何度も何度もかぶせ直す。
しかたない、エアコンつけるか。
部屋の温度と湿度が落ち着くまで
本はそのままにしておこう。

5月

28

月と木星

昨晩、うちに帰ると相方が
「月と木星が見えるよ」
というので空を見上げた。
薄雲がかかっていたが東南の空に
月に寄り添って木星が光っていた。
「木星って曲あったよね」
というので、三拍子の部分を歌った。
途中で相方も一緒に歌いだした。

4月

12

もうすぐ半袖、もうすぐ半ズボン

もうすぐ半袖の季節が来る。
薄い生地の半袖の服を素肌に着ると、
サワサワと吹いてくる風が
服を波打たせ、それが肌に心地よい。
またしばらくすると半ズボンが
心地よくなる。
そうなるとサンダルも履きたくなる。
リゾートに行って
のんびりしたくなる。

3月

24

桜咲く

近所の桜が一斉に咲き始めた。
いろんな桜、それぞれ美しいが
もっとも印象的だったのは
桜並木での桜吹雪。
永遠と続くいのちの営みを
見たかのように感じた。

1月

26

寒いこと

今朝、つららを見た。
東京でつららを見るのは
ひさしぶりだ。
水がたまっていると凍っていた。
子どもの頃にはこのくらいの寒さは
よくあった。
バケツに張った氷が楽しみだった。
石神井公園の池が
凍っているのを見たくて
わざわざ自転車で
走っていったこともある。
水道が凍って
母が困っていたことがあった。
その隣で僕は
「そんなに寒いのスゲーッ」と
思っていた。
子どもにとってはどんなことも
楽しいことだった。