6月

16

アメリカの混乱

アメリカの混乱は、いったい何が起きているのか正しく把握することが難しい。
アメリカにいる人でもきっとそうだろう。
まして日本にいたら矛盾した話がたくさんあって、どれが正しいのかわからない。
もうすぐきっと日本も同じ状態になる。
これはきっと新しい時代の禊のようなもの。
山本太郎の都知事選出馬で、いろんな勢力がいろんなことを言い始める。
すっきりとしたいい時代に脱皮したい。

6月

15

膿を出す

アメリカでは大きな混乱が起きている。
日本でも政治では大きな問題がたくさん未解決のままに置かれている。
これから、もし本当にAIの時代が来たら、これらの膿がそのままではならない。
膿を出し切らないとそれは大きな問題として降りかかる。
だから膿を出しましょう。
ちょっと痛いかもしれないけど。

6月

6

資本主義のリセット

6月3日の日経新聞に「資本主義のリセットを」という記事が掲載された。
世界経済フォーラム(WEF)の年次総会のテーマを「グリート・リセット」にするという。
どんなグレート・リセットがおこなわれるのか?
記事によると資本主義に変わる経済は『社会的市場経済』で、資本主義に変わる言葉は『才能主義』となるだろうとのこと。
細かいことがわからないので、まだいいとも悪いともいえないけど、多くのひとが幸せに感じて生きられる社会にしていきたい。
才能主義で心配なのは、才能を育てるために競争ばかりがあおられること。
人間の幸せは何かをよく考えた上で、リセットしてほしい。

5月

26

真実と物語

日本には古事記以来、天皇にまつわる物語がある。
日本にとってそれは大切なものだ。
伊勢神宮に行ったり、皇居でご奉仕したりして、それは感じている。
しかし一方で、歴史的事実も大切なもの。
古墳を調べると、被埋葬者が歴史的事実と、宮内庁が発表していることとの間に差があることがわかる。
歴史は歴史として調べ、日本の物語は日本の物語として保持することはできないのか?
多くの人はできないと思っているようだ。
事実がわかると皇室に危機が訪れると考えている人。
事実を知って日本を変えようとしている人。
いろんな人がいる。
こう考えてくると、真実と物語のどちらを大切にするかというよりは、それを利用して何かをしようとする人の問題だとわかる。
それを解決するのは難しく思えるが、ただみんなが節度を守ればいいだけのようにも思える。

5月

19

世界の人口

世界の人口77億4千万。
もうすぐ77億5千万。
産業革命が起きた頃から、人口は爆発的に増え続けている。
2055年には100億に達し、その後増加の割合は緩やかになるが、2100年頃に110億でピークに達するだろうと言われている。
1億に達するのに20万年かかったが、そこからたった200年で7億になった。
だから人口をコントロールしなければならないというが、生物の増加はままならないもの。
人間の生き方を変えるべきだろう。
いかにエネルギーの消費を減らすか。
AIのサポートでそれを可能にするとき、きっと社会のあり方も変わっていく。
狩猟社会から農耕社会に変わったように、農耕社会から工業社会に変わったように、工業社会から情報化社会に変わったように、次の社会はAI社会になる。
いまのままの社会で100億を超えることはできないだろう。
人々が生き生きと暮らし、あらゆる生物が共生し、どんな生命もおろそかにされないような地球を、実現できるのだろうか?
生物との共生がもし無理だとすると、おそらくAIによって人間はほぼ絶滅する。
もし生物との共生が可能になれば、AIとの共生も可能になるだろう。
生命もAIも共存できるビジョンを作ろう。

5月

15

次代の天皇

現在の天皇は「国民の象徴」ということになっているが、自民党の憲法改正案では「元首」とするとなっている。
明治維新以降天皇は君主として統治していた。
「元首」と「君主」は何が違うのだろう?
古事記や大嘗祭を研究した工藤隆博士がその著書『古事記誕生』でこんなことを書いている。
短くまとめるので概念の大切な部分が抜け落ちるが、気になる方は中公新書の『古事記誕生』を読んで下さい。

日本は戦前、誇大妄想の神国日本像へとのめりこまされた。
敗戦後は逆に日本人のアイデンティティーを考えなくなり、心的空洞をもたらした。
日本の島国文化・ムラ社会には助け合い精神・忍耐力・自己抑制力などプラス面があるが、同時にムラの内側の論理がすべてにおいて優先されるので、外側からの視点を正確に把握できなくなることがある。
よって、文化人類学、考古学、古代史学、言語学、民族学ほか、さまざまな学問から得られた要素をインプットして、縄文・弥生期をホログラフィー的手法で立体的に浮かび上がらせることで古事記を研究することが大切だ。
そうしてはじめて日本は自分のオリジナリティーがどのようなものか知ることができるだろう。

このような考察を経てから、次代の天皇像を考える必要があるように思う。
政治家が利用するための天皇はいらない。

5月

11

生活が変わる

新型コロナウィルスのおかげで、多くの人が「世界が変わる」「生活が変わる」と言い出した。
どんな風に変わるのか、僕なりに妄想する。

みんなが好きな仕事をして生きていくことができるようになる。
政治は国民のサポートに徹し、国民のニーズにことごとく応える。
必要なものはたいていいつでもどこでも手に入る。
すべての人が本当によい教育を受けることで、世界中の民度が上がる。
民度が上がることで誰も他人を馬鹿にしないし、差別しない。
時間がたくさんあるから、いろんな国のいろんな言葉を学び合うようになる。
世界中の人々がネットで仲良くなって実際に会いにいくから、移動手段が必要になるが、地球からエネルギーを搾取しないように自転車や帆船での移動が多くなる。
帆船が増えると古代航法も復活し、ネットのやりとりと一緒にテレパシーでのやりとりも増えてくる。
電気は太陽発電や風力発電で、各家庭で必要な量を発電する。余ったら電力会社に売る。

妄想楽しいので止まらなくなりそう。

5月

7

ノヴァセン

ガイア理論を提唱したジェームズ・ラヴロックが99歳にして『ノヴァセン』という本を出版した。
簡単に書くと、人間も自然の一部なので、人間が作り出すAIも自然の一部であり、そうだとするといままでの生物が従ってきた法則に則るはずであり、人間の勢いがたとえ衰えても、AIが次世代を担うだろうという、明るいのか暗いのか判断が難しい未来について書いた。
人間が生き延びるかどうかについては、多分生き残るけど、覇権を握るのはAIになるだろうという。
僕もそうだろうなと思うし、まわりの友人たちにはその話をずっとしてきた。
いろいろと批判もされるが、なぜそうなのかという説明をしだすと長くなる。
ラヴロックはその説明の大部分をはしょっている。
賛成派と反対派に分かれるだろうなと思うけど、賛成しようが反対しようが、そうなるときはいつか来る。

4月

7

寛容であることを学ぶ

これから新型コロナウィルスの検査数を上げていくと、感染者数が増えていくでしょう。
そのとき、感染者を批難するのは間違っています。

慶応大学病院で研修医が集団感染したというニュースがありました。
それに関して批難の言葉が寄せられているようです。
慶応大学が謝罪の言葉を発表するのは当然のことと思いますが、それを他人が批難するのは疑問に思います。

医療従事者はみな、感染の可能性を知りながら、困難に立ち向かっています。

ダイヤモンド・プリンセスから乗客を降ろした時点で、日本国内には新型コロナウィルスが蔓延し始めています。
積極的に検査しなかったため、どこの誰が感染し、どこにウィルスが付着しているのか、正確には知りようがありません。
だから、日本人は誰でも感染の可能性があるのです。
交通機関を使っただけでも感染の可能性があるのですから。
それを知った上で、感染者を批難するのはやめましょう。
感染者はいわば被害者です。
さらにいえば、感染者は抗体を作る可能性を持った人です。
抗体をたくさんの人が持つことができれば、そのとき集団免疫が生まれます。
つまり、感染した人こそが、この状態に対する救世主になりうるのです。
ただし、感染して免疫を得る前は、ウィルスを拡散してしまうので、そのあいだは自宅で静かにしてもらうことが大切です。
感染者に対して寛容でいましょう。
大切なのは、ウィルスをまき散らさないこと。
医療従事者は難しい立場に立たされています。
批難ではなく、応援を。
感染した人には一時も早い回復を祈りましょう。

4月

6

緊急事態宣言

何事もものは考えようです。
「緊急事態宣言のせいで○○できない」と考えるといろいろと辛いでしょうけど、「緊急事態宣言のおかげで○○できる」と言い換えると、案外楽しいかもしれません。
「緊急事態宣言のおかげで自宅勤務できる」とか「急事態宣言のおかげで家でのんびりできる」とか「緊急事態宣言のおかげで自分の生活について振り返ることができる」とか。
なるものは仕方ありません。
気持ちよく過ごせるように工夫しましょう。

4月

3

きれいになる地球

新型コロナウィルスのおかげで、あちこちで環境が改善されているらしい。
外に出られないので本当かどうかは確かめられないが、本当であればうれしいことだ。
知り合いが何人か、「今年は花粉症が軽い」と言っている。
普段工場から出てくる排煙が少ないため、「花粉と化学物質が反応して花粉症を引き起こす物質」が少ないという理屈らしい。
人間が好き勝手やっているから、地球上にある時間の堆積とともにやっと作った価値のあるものを使い果たしていくから、地球が怒ってウィルスを作ったのかな?
人間の都合だけで考えるのではなく、地球の環境とか、宇宙の摂理とか、そういう視点で世の中を見るべきときがやっと来たのかな?

3月

27

世界政府

コロナウィルス禍によってきっと何かすごいことが起きるのではないかと思っていたが、イギリスの元首相ゴードン・ブラウンが「世界政府を作ろう」と言い出した。
まだ小さな話でしかないが、これがどう広がるのか。
世界政府の中身が問題だけど、話としては面白い。

3月

23

英国の対処

17日にジョンソン英国首相が感染封じ込めをあきらめて、集団免疫効果を目指すと発表した。
病気のピークを長期にわたって引き伸ばし、社会が対処できるようにするという。
結局これは、ほぼ結果的に日本がしていることと同じだ。
日本はそうなってしまった。
英国は意図的にそれを目指した。
しかし、そののちの経緯を見て、ジョンソン首相はあちこちを封鎖し始めている。
様子をきちんと見て、対処法を変えているようだ。
日本はいったいどうなのかな?

2月

26

COVID-19

COVID-19のおかげで日本は狂乱状態一歩手前のようだ。
こういうときこそ落ち着かなければならないと思う。
COVID-19は確かにいままでのウィルスとは何かが大きく違う。
死亡率が低いと言われるが、なぜか検疫を厳重にしようとした。
検疫を厳重にしようとしたのになぜかダイヤモンド・プリンセスでの対応は間違っていたと言われる。
安倍内閣のシンパだといわれた百田氏や高須氏も、ウィルス感染者への対応は間違っているとtwitter上で言い出した。
政府は重症患者であふれることを予測しているからこそ、病院での対応を厳しくして、ウィルスの検査を軽症者には認めないようにしている。
電通では社員が感染したことを発表し、本社ビルに勤務する5,000人をテレワークに切り替えることを発表した。
大企業でこのような対応は日本では最初になる。
いままでにはあり得ないことが多い。
これは何のサインなのかな?

2月

8

インターネットで変化したこと

インターネットというメディアのおかげで世界は変わった。
変化の最中にいる人々はほとんどそれに気づかない。
どこの誰かわからない人の文章より、親しい友人たちの文章に愛着を感じる。
誰か他人の文章に感心するより、自分の文章の腕を上げたい。
記録に残るから仕事の指示はすべてメールでする。
気軽に写真や映像を撮影する。
そうやって、PCやスマホに釘付け。

1月

30

野生動物と共生する

いろんなところで野生動物が悪さをしているという。
千葉県ではキョンが大量発生し、日光ではニホンザルが観光客を襲い、北海道では民家の近くを熊が歩いているという。
ほかにもきっとあるだろう。
アフリカでは道路網が整備されてきて、象やヌーの移動に支障が出てきているという。
彼らは広大な大地にしか生きられないので、土地が区分けされてしまうと移動ができなくなり、生きて行くことが難しくなる。
そういう野生動物とどうやって共生するのか?
人間の都合だけ考えれば「駆除すればいい」ということになるのかもしれないが、それは地球全体の生命にとってどうかと考えた場合、大きな問題になる。
これからの人間は「生命全体」という視点を持たないとうまく地球と共生できなくなるのではないか。
僕たちは「生命全体」に含まれる人間という種でしかない。

1月

18

グレタのねがい

『グレタのねがい』という本をご献本いただいた。
17歳の環境活動家グレタ・トゥーンベリの話が書かれている。
児童向けの本なのでサラッと読める。
僕が一番面白く感じたのは、グレタの両親が何をしたのかという部分。
もし自分の子どもが学校に行くのをボイコットして、国会前で「気候のための学校ストライキ」なんてプラカードを掲げたらどうするでしょう?
たいていの親なら怒って子どもを引きずってでも家に帰らせたりするでしょう。
ところがグレタの親はそうしませんでした。
なぜでしょう?
グレタが行動を起こす前に親はすっかりグレタに説得されていたのです。
グレタが外で活動する前に、親とグレタは十分なやりとりをしていたのです。
それでも親は学校ボイコットには反対していました。
その間のやりとりが面白かった。
大人向けではないのであまり詳しくは書かれてないのですけど。
もし大人向けの本が出るのであれば、このあたりを詳しく知りたい。
子どもがこの本を読んで、もし親が新しいパラダイムを受け入れる準備ができていれば、親子で考えるようになり、世の中はどんどんと変わるんだろうなと思います。
グレタの主張は子どもっぽくて聞くに耐えないというようなことをいう人もいますし、人によっては大人が背後にいてあれは陰謀だなんて方もいます。
僕はその背景までは詳しくは知らないので陰謀だということについては何も言えませんけど、グレタの話は穏当なものだと思います。
いままで大人は、環境危機についてあまりにも無視し続けてきたからです。
どのように無視してきたかについて詳しくていい本があります。『人新世とは何か』という本です。
地質時代はたいてい数十億年から数百万年という単位で変化してきましたが、人が現れ産業革命に突入することでたった250年程度で新しい地質時代を定義すべきかどうか論議になっています。
その新しい地質時代が「アントロポセン(人新世)」なのです。
この本を読むと、グレタの主張はおおげさなものではないなと感じます。

1月

10

次の仕事

AIに仕事が奪われるという話が流布している。
一時期はその通りになるだろう。
でも、僕はあまり心配していない。
人間がいなくなったらAIは存在意義を失う。
そういう状態をAIは望むだろうか?
いまはそこが問題になるが、しばらくするとそれは超越されて行く。
この話をしだすとものすごく長くなるので概要しか書けないけど、人間がいまの生き方をそのまま続けていると、きっと滅亡せざるを得なくなるだろう。
それは環境の悪化を見れば明確なこと。
次の仕事は新しいパラダイムに沿ったものでなければならない。
今は価値の奪い合いをしているから、環境からも収奪することになる。
金持ちは肥え太り、貧乏人は餓死していく。
未来的にはAIの存在は人間には理解できないものになる。
そのときに人間が生かしてもらえるパラダイムにしておかないと、AIは独立して人間を排除するだろう。
もし人間を排除しないパラダイムに乗ることができれば、いい世界になっていくだろう。
そのようにできるかどうかが問題だ。

12月

9

あふれる言葉

中村哲医師が殺され、SNSでは中村医師を賛美し悼む声が鳴り響いている。
二ヶ月ほど前、中村医師がアフガニスタンから名誉国民として市民証を授与されたニュースが入った。
そのニュースはあまり話題にはならなかった。
なぜだろう?
陰謀論の好きな人はきっとこういうだろう。
「喜びや賞讃されるような話はマスメディアは流さないんだよ」
確かにそういう部分はあるかもしれない。
でも「いいものはいい」と伝えてくれる人もいる。
「搾取するためには人民を困った状態に置かなければならないのに、ヒーローが助けるような話が一般化したら搾取できなくなるから、権力者は人民が困っているという情報だけしか流したくないんだ」
そうなのかな? そうかもしれないがそれを肯定する材料がないからなんともいえない。
こういう人もいる。
「一般の人が嫉妬したりうらやむような話はあまり流れないんだよ」
視聴率が上がらないとマスメディアには流しにくいからね。
それはあるかもしれない。
だとしたら、一般の人が嫉妬したり、うらやんだりしないようにならない限り、いまの状況は続くことになる。
でも、そのことだけに話を収束すると、それは正しくないような気がする。
現代の僕たちにとって、単純な言葉は罠だ。
社会は複雑に絡み合い、個人の感情もネットワーク社会によって生まれてきた算出しようもない果てしない関係で形作られる。
誰か一人が何かを乗り越えたところで何も変わらない。
その絶望感が世界を覆う。
でも、考え方をちょっと変えると希望も見える。
みんなで考え方を改めると、それはもの凄いパワーを生み出すということ。
そのきっかけとなる言葉が、ネットにあふれている。
新たな複製子が生まれるとき、そこには必ず解き明かせない混沌がある。

11月

26

フランシスコ教皇の言葉

ローマ教皇が来日し、長崎、広島、東京と訪れた。
各地でミサを行い、言葉を残している。
核廃絶を訴え、戦争を撲滅し真の平和を希求した。
特に「生産性と消費への熱狂的な追求」についても批判した。
ありがたいことだ。
金銭を生み出さない「命の営み」に眼差しを向けるときが来た。

9月

4

本当に願っていることは何か

人は多くの矛盾に挟まれる。
個人としてはこう言いたいが、会社員としてはこういうしかなく、親としてはこう言わざるを得ないのに、たくさんの想いを抱えているのにも関わらず、どれかひとつしか表明できない。
なぜどれかひとつしか表明できないのか?
そういうものだと自分が思っているからではないか?
個人としてはこう言いたいが、会社員としてはこう言うしかなく、親としてはこう言わざるを得ないということを、全部言ってみたらどうだ?
「それは矛盾だ」と誰かに言われたら、「立場が違えば言うべきことが変わるのは当たり前でしょう」と言えばいい。
そうやって多面的な本当のことを言い合うことができれば、いままでにはなかったような鮮やかな答えが得られるかも。

8月

28

地球交響曲第九番

1992年に完成した第一番からずっと見てきた地球交響曲。
今年2月に逗子でひさしぶりに第二番を見た。
そのときに龍村仁監督が来場し、お話しをした。
第九番の制作について触れていた。
交響曲第九番のジンクスというものがある。
クラシック音楽好きには有名な話だ。
ベートーヴェンが交響曲第九番を作って終わって以来、誰も交響曲は9作以上作れなくなったという。
マーラーは第九を作るのを避けるため『大地の歌』を作った。
そして、『大地の歌』の次に第九を作って人生を終える。
龍村監督もそのことを気にしているようで、冗談のように「次は第九だよ」と何度も言っていた。
後日、監督とお話しする機会があった。
そのときに「第一番を作ったときにはもう第九まで作るつもりだったのですか?」と聞いた。
すると監督はこう答えた。
「そこまでは作らなければならないと思っていたよ」
第一番から八番まで作り続けてきた地球交響曲。
第九を作って大きな節目とするつもりのようだ。
その第九にはベートーヴェンの第九が取り上げられる。
小林研一郎氏の指揮による演奏会の練習から本番までを撮影する。
『歌うネアンデルタール』を著したスディーヴン・ミズン博士が来日し、北海道と沖縄に行く準備をしているそうだ。
ミズン博士は『氷河期以降』という著書で縄文のことに触れている。
きっと何か関係があるのだろう。

7月

22

社会の進化

議会は社会とともに変化する。
近代議会はほぼ産業革命と同時に起きたことは偶然ではない。
現在の議会はほぼこの工業化時代に確立されたもの。
情報化時代には情報化時代にあった議会になるべきだろう。
工業化時代は均一であることを求められた。
情報化時代は多様な価値観に対応できる議会であるべき。
もしそうだとすると、どんな政治がいま必要なのだろう?
工業化時代の考え方から脱すことのできない自分は、どういう考え方をしたらいいのだろう?
想像すると楽しいね。

7月

13

混沌

いま世界は混沌としている。
多数決がいいのか悪いのか。
資本主義がいいのか悪いのか。
貨幣経済がいいのか悪いのか。
AI導入がいいのか悪いのか。
あるイデオロギーがいいのか悪いのか。
いろんないいのか悪いのかが問われている。
いいのか悪いのかを適当に決めるのではなく、豊かな会話のあとでそれを決めないと、あとで困ることになる。
きちんと相手の話に耳を傾け、伝えるべきを伝えましょう。
そのためには時間が必要なのかも。

7月

9

メディアの発達

メディアが発達したことで、世界中の人たちと近くなれた。
海外旅行にも気軽に行けるようになった。
字幕付きの映画をケーブルテレビでいくらでも見られるようになって、英語が少しうまくなった気がする。
メールアドレスやSNSのIDさえわかれば、誰とでも対話ができるので、誰とでも仲良くすることを無意識にも心がけるようになったように思う。
こうやって、人と人との距離が近づくと、喧嘩も起こりやすくなる。
インターネットができたばかりの頃、いろんな人がいろんなところでバトルしていた。
いまでもあるが、かつてのような感情むき出しのバトルは少なくなったように思う。
炎上しても、少しは礼儀作法がある。
まぁ、人にもよるのだろうけど。
メディアが発達したら、自分の心もそれ相応に発達させないとね。
適切な教育があれば、昔の人より容易に成熟した大人になれるような気がするが、一方で、命のやりとりをするような場面が減ったせいか、苦みばしった価値観の深い大人は減ったような気がする。
社会全体が幼形成熟(ネオテニー)しているのかな?