1月

25

凍った手水舎の水

今朝、神社にお参りに行くと、
手水舎の水が凍っていた。
柄杓で氷を割って
手に水を受ける。
清冽なり。

1月

20

金刀比羅宮

幼い頃、歌集に「金比羅船々」が
載っていて、うちでときどき歌った。
その記憶があって、
四国に行ったとき金刀比羅宮まで
足を伸ばした。
階段をずっと登って行く。
すでに夕方になりかかる頃に
参道入口に着いたので、
奥社までたどり着くのか心配だった。
なにしろ1368段もある。
とぼとぼと歩いて行くが、
100段も登るともう疲れが出て来る。
その13倍も歩かなければならない
と考えると目が回る。
それでもとぼとぼと登って行った。
表参道の入口に近いところには
両側にお店があって、
疲れれば休めるが、
ある程度進むとお店はなくなり、
ただひたすら階段をあがっていく。
はじめは霧雨だった雨が
次第に傘のいるような雨になり、
御本宮に着く頃には
ザアザア降りだした。
そこまで785段。
暗くもなってきたので
奥社に行くのはあきらめ、
御本宮でお参りして帰る。
見晴らしのいいはずの
展望台からの景色は、
灰色一色で残念だったけど
幼い頃から知っていた、
けど行ったことのなかった
金比羅さんに行けてよかった。

1月

16

新しい柄杓

朝に参拝する近所の神社には
しばらくのあいだ手水舎に
金属でできた柄杓しかなかった。
去年、烏に襲われた頃を境に
木製の柄杓がなくなった。
きっと烏が近くに巣を作り、
その材料として
持って行ってしまったのだろうと
推測している。
なぜか烏は金属製の柄杓は
持っていかなかった、
ということだと思う。
初詣客を見込んでか
神社は新しい柄杓を用意した。
柄の長い新しい柄杓で手と口を濯ぐ。
あの烏、
どうしたのかなぁと思いながら。